- 進行したのでは?
- 転移したのでは?
- 再発したのでは?
胃がんの闘病をはじめて1年半、つねに不安や恐怖を感じて心が苦しくなります。この感情は、たぶん一生続くと思っています。
私は不安や恐怖を感じたら、消そうと思わずリラックスして心を落ち着かせ、気持ちを切り替えるようにしています。
- 私がよくする簡単なリラックス方法
- 気持ちを切り替え、どうするかを考える
私がよくする簡単なリラックス方法
1.深呼吸
鼻から息を吸って口から吐くだけの簡単な深呼吸。私が一番よくするリラックス方法で、立っていても、座っていても、寝ていてもすることができます。
20~30%多めの息で呼吸をし、少しずつリズムをゆっくりにしていきます。腹式呼吸をするとか、こだわりはありません。
不安や恐怖を考えないように、息を吸うときには体に酸素が入ってきて、吐くときには二酸化炭素が出ていくイメージを頭の中で繰り返しています。
2.お茶を飲む
水分補給は水・白湯を飲むようにし、リラックスタイムにコーヒー・緑茶などお茶を飲むようにしています。そのほうがメリハリがあり、頭を切り替えやすいです。
家の場合、緑茶は急須で、コーヒーはドリップするとか、ひと手間かけて淹れています。香りもよく目の前のことに集中しはじめるので、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。
3.動的ストレッチ
私は不安や恐怖を感じると、だんだん息苦しくなってきます。深呼吸しても解消されないときは、軽い運動をして血液を全身に循環させています。
動的ストレッチは、腕や足に軽く反動をつけて振り、いろいろな方向に動かす有酸素運動。ラジオ体操も動的ストレッチで、自重を使った体幹の筋トレにもなる運動です。
4.散歩
散歩は、体調や天候がよく、時間があればしているリラックス方法です。運動ではなくリラックスが目的なので、ゆっくり歩くようにしています。
持ちものは、水・スマホ・ハンカチ・小銭など最小限で。散歩コースは、途中で休憩できる場所(公園・スーパー・ショッピングモールなど)があるコースにしています。
余計なことを考えないように、できる限りいろんな風景を楽しむようにしています。リラックスしてきたら、帰り道はペースを上げてウォーキングにすることもあります。
5.思い出の香り
「がん患者の家族を救う55のQ&A」著者の酒井たえこさんから、リラックスできる素敵なアドバイスをいただきました。私は蚊取り線香の香りです。楽しかった夏休みを思い出します。
子供の頃に嗅いだ、良い思い出のある香りもリラックス効果が高いですよ(^。^) 例えば、畳の匂いや 枯れ葉を燃やした時の匂いなど。香りと良質な体験が合わさり、自分にとっての最良のリラックスができます。お試しあれです。
ブログとても参考になりました!— がん家族セラピスト(酒井たえこ) (@TaeSapunapi) 2017年11月30日
気持ちを切り替え、どうするかを考える
がんは一生治らない病気
がんは慢性疾患のひとつで、がんが治ることを医学では「寛解」と表現します。たとえ寛解しても、定期的に通院して検査をするのは慢性疾患だからです。
そのため進行・転移・再発の不安は一生消えないと思い、気持ちを切り替える技術・メンタルの強さが必要と考えています。
かんかい【寛解/緩解】
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。
引用 goo国語辞書
どうするかを考える
不安や恐怖をずっと考え続けたら、たぶん私は数週間で精神が崩壊すると思います。
人は「もし、〇〇だったらどうしよう……」と、コントロールできないことに対して不安を感じます。なので私は、コントロールできない不安とは戦わず、コントロールできる自分の気持ちを切り替えています。
「もし、次のCTの結果が悪かったらどうしよう……」と不安になったら、リラックスして気持ちを落ち着かせ、どうするかを考え、立ち止まらずに「今できること」をしようと気持ちを切り替えています。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がんは慢性疾患で、進行・転移・再発の不安は一生続くと思う。
- 不安に対して、気持ちを切り替える技術・メンタルの強さが必要。
- 不安や恐怖を感じらた、リラックスして気持ちを落ち着かせる。
- どうするかを考え、気持ちを切り替えて「今できること」をする。

平八郎が読んだ感想 メンタルの強化は、必須のスキル