私が主治医と出会ったのは偶然です。末期がんと診断され、いろんな選択を迫られたとき、この先生を主治医にしていいのかも考えました。
いま私は、がんの治療でとても大切にしていることがあります。あのとき、主治医に選んで本当によかったと思っています。
- がんの治療をする私の前提など
- 私が思う、いい医者・主治医
がんの治療をする私の前提など
治療する病院
私は、がん診療連携拠点病院で治療を続けています。国(または都道府県)が指定する水準の高いがん治療ができる病院です。
治療方法
- 標準とは
- 〇 最良
- × ふつう
標準治療
標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
引用 標準治療|国立がん情報サービス
私が思う、いい医者・主治医
診断結果を詳しく聞く
- 進行胃がん(4型スキルス)
- 転移性肝がん(多発)
これが私の診断結果です。遠隔転移しているステージ4、転移性肝がんは肝臓全体に進行していました。主治医は聞くまで言いませんでしたが、末期がんで余命は半年と判断していました。
2016年4月(診断された直後)
全摘できるスキルス胃がんに比べ、肝臓は全摘すると生きていけない臓器です。ここまで進行すると一部を残す手術もできなくなります。スキルス胃がんに関係なく、私には最終的に抗がん剤しか残されていませんでした。
スキルス胃がんは摘出できる段階でしたが、胃摘は体に負担をかけます。抗がん剤治療をして、胃がんの進行も止まれば肝臓がんに集中する。止まらなければ胃摘をする。この治療方法に私は合意しました。
いい医者・主治医の条件
- 有名な病院の医者
- ゴッドハンドの医者
- 役職についている医者
- 経験が豊富な医者
……
転移性肝がんの治療は、2~3年以上の長期戦になると聞いていました。途中で胃の摘出手術をする可能性はありましたが、この時点でゴッドハンドは条件から消しました。
そしていろいろ考えた末、「長期間おつき合いできる先生」がいい医者・主治医の条件と私は考えました。「人柄」と言い換えてもいいと思います。
もし、手術がメインの治療だったら、私はゴッドハンドをいい医者・主治医の条件と考えたかもしれません。
私が思う、いい医者・主治医
診断結果や治療方法を聞いたとき、主治医は専門用語・医学用語をあまり使いませんでした。いつもわかりやすい説明で理解できたので、「この先生と治療を頑張ろう!」そう思ったのを覚えています。
がんの治療は甘くありません。治療を乗り越えるには、頑張ろう!と思える気持ちも大切です。これが私にとって長期間おつき合いできるいい医者・主治医の条件です。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 診断結果を詳しく聞いた。
- 手術ができない末期がんなのを理解した。
- 治療は、2~3年以上かかる長期戦。
- 長期間おつき合いできる先生を、いい主治医と考えた。
- つねに頑張ろう!と思える先生を主治医にした。