2016年4月、スキルス胃がん+転移性肝がんと告知され、余命半年と宣告されました。それから5ヵ月後と7ヵ月後の肝臓を比較したCT画像。
その頃の闘病生活を振り返って、やって良かったと思うことや失敗・注意したこと、感想など。
- がんの告知から5ヵ月後と7ヵ月後の肝臓を比較したCT画像
- 体調(副作用)の管理、わが家の基本メニューの確立、運動する習慣が身についた結果など
転移性肝がんのCT画像比較
2016年9月(告知から5ヵ月後)
2016年11月(告知から7ヵ月後)
肝臓のCT画像・2016年9月
2016年9月、抗がん剤治療をはじめて5ヵ月後の転移性肝がんのCT画像。(画像の手前側が頭、奥が足です)
転移性肝がんは、告知された5ヵ月前と比較して約10%ほどの大きさに縮小。スキルス胃がんは柔らかさを取り戻し、普通に食事ができるまでに回復。
肝臓のCT画像・2016年11月
2016年11月、抗がん剤治療をはじめて7ヵ月後の転移性肝がんのCT画像(ほぼ同じ位置です)。転移性肝がんは少し小さくなり、10%以下にまで縮小。
体力・筋力が戻りはじめ、新しい生活リズムに慣れてくる。血液検査の結果も安定し、体調管理も楽になる。
この頃の闘病生活を振り返って
主な治療方法、抗がん剤など
抗がん剤は、2016年5月から引き続きパクリタキセル(タキソール)+サイラムザです。
失敗や注意したことなど
この時期、注意していた体調管理(副作用)は便秘でした。なかなか排便のリズムをつくれず、気分的にもスッキリしませんでした。
マグミットはウンチに水分を多く含ませる作用があり、ウンチを軟化・増大させる薬。ミヤBMは酪酸菌を含む整腸剤で、腸内細菌のバランスを整えてくれる薬です。
この頃から、食物繊維がどーのこーのといった一部の情報や知識が、抗がん剤で治療中の私には通用しないことがわかってきました。
やって良かったこと、感想など
便秘の一件もあって、自分は自分、他人と同じ反応をしたり結果になるとは限らない。そう意識しはじめ、今まで以上に自分の体の反応を中心に考えるようになりました。これが後に、メンタルの強さにつながっていったのは良かったと思います。
食生活の改善も具体的に考えはじめ、わが家の基本メニューはスープ系に落ち着きました。これで、毎日の食事が本当に楽(作ったり、考えたり、いろんな意味で)になりました。
一部控えている食品はありますが、食材を極端に制限することはしていません。「四足動物は食べない」とか「糖質をがっつり控える」とか。
- 参考 抗がん剤と副作用の誤解 ~抗がん剤治療中は生ものを食べてもよいのでしょうか?~
- 参考 がんに効く?食事療法の嘘(上)生活習慣を見直す…その効果は?
- 参考 がんに効く?食事療法の嘘(下)食事療法を信じていたNさんの話
また、この頃になるとすっかり運動する習慣も身について、がんと闘える体力を安定して維持できるようになっていました。その結果、少々のことでは疲れなくなりました。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 体調管理(副作用)は、自分の体の反応を中心に考えはじめた。
- 食生活の改善は、スープ系を基本のメニューにした。
- 食べる食材は、極端に制限しない。(一部の食品を除く)
- 運動する習慣が身について、体力を維持できるようになった。

平八郎が読んだ感想 心が軽くなって、迷いがなくなった