2016年4月、スキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)、ステージ4の末期がんと診断されました。それから1年6か月後の転移性肝がんを比較したCT画像です。
- 告知された直後
- 1年4か月後
- 1年6か月後
CT検査の結果、治療方法が変更になりました。
- 転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
- 主治医の判断、これから私がすること
転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
【CT画像の一覧】
2016年4月(告知された直後)
2017年8月(1年4か月後)
2017年10月(1年6か月後)
転移性肝がんCT画像比較(1)「上部」
2017年8月(1年4か月後)
↓
2017年10月(1年6か月後)
告知から1年6か月後、前回から約2か月半後、造影CTの比較画像です。肝臓の上部は、前回より若干の縮小です。
転移性肝がんCT画像比較(2)「下部」
2017年8月(1年4か月後)
↓
2017年10月(1年6か月後)
肝臓の下部は、縮小というよりは消滅に近い感じに。抗がん剤に耐性はつけていないけど、小さくなるスピードは落ちています。
主治医の判断、これから私がすること
主治医の判断
ちょっと小さなったがんもあるけど、もうこれ以上評価できへんのちゃうかな。まだ断定はできへんけど、TS-1に変更してちょっと様子を見てええと思う。
評価とは、治療で病状が変化していくのを検査等で確認していくこと。または、その結果のことです。
主治医は、前回のCT検査からがんの小さくなる様子が変わったと感じていて、今回は極端にスピードが落ちました。がんは完全に消えるわけではなく、死滅したがん細胞のカスが抜け殻のように残ることもあるとのこと。
つまり「これ以上評価できへん」とは、これ以上変化する可能性が低く、がん細胞は(完全には消えていないけど)ほぼ抜け殻になったと主治医は判断しました。
その結果、17クール続けた抗がん剤「パクリタキセル+サイラムザ」から「TS-1」のみに変更。肝転移をフォローしつつスキルス胃がんの治療に集中して、残った転移性肝がんの様子をみる治療に変更となりました。
抗がん剤「TS-1」について
1か月分のTS-1、独特の甘さが苦手です…… pic.twitter.com/SG2Sftx176
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2017年10月20日
TS-1は、錠剤タイプの抗がん剤です。手術ができない胃がんの治療にプラチナ系の点滴タイプと組み合わせることが多く、1年半前、私に一次治療(1stライン)として選択された抗がん剤です。
そのときは1日MAX120mgの服用でスタート。シスプラチンの副作用が想像以上に強く1クールで中止。でも効果は確認できたので、切り札として温存していました。
いまは当時より体力がある、副作用を1年以上対処してきた経験など考慮し、もう温存する必要はないと判断しての投与。今回は少し減薬し、1日100mgになっています。
肝転移は、1か月後に主治医が確認するために単純CTで検査をする予定です。できれば、これも公開する予定です。
これから私がすること
1年半前、私はがんを予防する生活習慣は、がんと診断されてからはじめても遅くない。自分ができることは「生活習慣の改善しかない」(治療にも効果がある)と考えました。そしてこの記事の最後に、自分自身に伏線を張りました。
このまま転移性肝がんが経過観察になった場合、いままで改善してきた生活習慣が、がんを再発させないライフスタイルなのか真価が問われます。
病院は、がんの治療をサポートしてくれるところと思っています。もしがんが治っても、病院(主治医)ができることはここまで。これで健康な体になったわけではないし、その後の生活も自分で工夫して生きていく必要があります。
その準備段階と考え、スキルス胃がんも抗がん剤で押し切るのか、摘出するのか。主治医と相談しながら、自分がどこまでできるのか試してみたいと思います。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- TS-1でスキルス胃がんの治療に集中し、肝転移の様子をみる治療に変更。
- TS-1は、1年半前に副作用が強く出た抗がん剤。体調の変化に注意する。
- 経過観察になる準備段階。病院に頼らず生きていく意識をもっと強くする。
平八郎が読んだ感想 心が軽くなり、迷いがなくなった