2016年4月、スキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)、ステージ4の末期がんと診断されました。それから2年後の転移性肝がんを比較したCT画像です。
- 告知された直後
- 1年11か月後
- 2年後
縮小を続けていた肝臓がんが、今回はじめて数か所進行しました。
- 転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
- 主治医の判断、今後の治療方針など
転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
2016年4月(告知された直後)
2018年3月(1年11か月後)
【上部】
【下部】
2018年4月(2年後)
【上部】
【下部】
転移性肝がんCT画像の比較「上部」詳細
上部
2018年3月(1年11か月後)
↓
2018年4月(2年後)
告知から2年後、前回から1か月後、単純CTの比較画像です。進行している部分が2か所ありました。(左右の大きな黒い部分は肺です)
転移性肝がんCT画像の比較「下部」詳細
下部(1)
2018年3月(1年11か月後)
↓
2018年4月(2年後)
下部(2)
2018年3月(1年11か月後)
↓
2018年4月(2年後)
下部は進行している部分が3か所あり、合計5か所で進行していることがわかりました。
がん細胞(腫瘍)と血管の見分け方
比較しているCT画像は単純CTで、血管も黒く写ります。
モニター(電子カルテ)に映っているCT画像は、マウスのスクロールホイールを回転させるとパラパラ漫画のように移動します。このとき、前後の画像で移動していくのが血管、突然現れて消えるのががん細胞。医師ならほぼ間違いなく見分けられる、とのこと。
前後の画像がないと区別しにくいですが、CT画像の赤い丸印以外は基本的に血管です。
主治医の判断、今後の治療方針など
抗がん剤の変更
んー、大きなってるのは4か所…、5か所か。ちょっと勢いあるな…。うん、来週から抗がん剤をパクリタキセル+サイラムザに戻そう。
主治医と相談し、抗がん剤をTS-1からパクリタキセル+サイラムザに変更。来週から投与することに決めました。パクリタキセル+サイラムザは、約半年前、2017年10月まで17クール投与した抗がん剤。効果も確認できています。
ケモった記録
抗がん剤、17クール、3週目、パクリタキセル+サイラムザ。 pic.twitter.com/Cop4KsJg5a— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2017年10月10日
TS-1+エルプラット(オキサリプラチン)も候補でしたが、これははじめて使う抗がん剤の組み合わせです。GW中の投与になり、副作用を予測しにくく対応が遅れる可能性があるため今回は選びませんでした。
腫瘍マーカーについて
腫瘍マーカーの記録
CEA:基準値オーバー(5.5→6.9上昇)
CA19-9:基準値(上昇傾向)
エコー検査:肝臓がんに気になる3か所あり、腹水など他の異常は確認できず
CT検査:急遽検査をし、結果は金曜日に pic.twitter.com/ybjjUuzXyr— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2018年4月17日
腫瘍マーカー「CEA」は2018年1月から上昇をはじめていて、誤差の可能性もありました。
- CEA(基準値:5.0ng/ml 以下)
- 2017/12:3.0
- 2018/01:5.1
- 2018/02:5.3
- 2018/03:5.5
- 2018/04:6.9
このときから、主治医はエコー検査でも肝臓がんを毎回確認しています。2018年3月のCT検査でも肝臓がんは縮小を続け、肝臓に関する数値の異常もなく、私は急に進行するとは思っていませんでした。
でも主治医は油断することなく、1か月後の2018年4月、エコー検査をした瞬間に進行していると判断。予定になかったCT検査をし、最短の3日後に診察を予約。結果を確認して抗がん剤を変更し、混雑するGW中のケモ(点滴)の予約まで完了。
今回の結果で、がん細胞はねずみ算式というか、加速度的に増えて進行していくのがよくわかりました。
体調の変化や副作用はすぐ主治医に報告し、アドバイスは必ず守って応える。これを2年間続け、信頼関係を強くしてきて本当によかったです。
今後の治療方針について
- 毎月1回
- CT検査
- 腫瘍マーカー検査
パクリタキセル+サイラムザは、私にとって実績のある抗がん剤です。でも半年前まで効いていたからといって、今後もずっと効果があるとは限りません。
抗がん剤をTS-1に変更したことで、腎臓を半年間休めることができました。これから数か月、CTと腫瘍マーカーの検査を毎月して効果を確認していく予定です。
抗がん剤をTS-1にした理由等は、こちらをご覧ください。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 私の転移性肝がんは、TS-1だけで押し切るのはむずかしいことがわかった。
- TS-1を半年間継続し、負担のかかっていた腎臓を休めることができた。
- 主治医は私の体を本当によく診て覚えていて、一切油断をしていなかった。
- これからも信頼関係を強くするため、コミュニケーションをしっかりとる。

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