2016年4月、スキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)、ステージ4の末期がんと診断されました。それから3年2か月後の転移性肝がんを比較したCTの画像です。
- 2019年03月、告知から3年後
- 2019年05月、告知から3年2か月後
抗がん剤をイリノテカンに変更して2か月、お腹に張りを感じて内視鏡(胃カメラ)とCTを1か月前倒した検査結果です。
- 転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
- 腹膜へ転移した可能性がある(腹膜播種)
- 転院
転移性肝がん(肝転移)を比較したCT画像
2016年4月(告知された直後)
2019年03月(告知から3年後)
2019年05月(告知から3年2か月後)
転移性肝がんCT画像の比較、詳細
矢印→:血管
2019年03月
↓
2019年05月
場所は、肝臓のだいたい真ん中(みぞおち辺り)です。多発したがんを同時に抑え込むことはむずかしく、2019年03月より少し進行していました。
がんと血管の見分け方
CT検査には、ふつうに撮影する単純CT、造影剤を使って撮影する造影CT(ダイナミックCT)の2種類あります。
- 単純CT
体への負担は少ないけど、太い血管等も黒く写ってしまう - 造影CT
腎臓等に負担がかかるけど、がん細胞がはっきり写る
今回比較しているCT画像は、2019年03月(上の画像)が単純CT、2019年05月(下の画像)が造影CTの画像です。
主治医のパソコンに映っている画像はマウスと連動していて、スクロールホイールを回転させるとパラパラ漫画のように画像が移動します。単純CTの場合、前後の画像で移動していくのが血管、突然現れて消えるのががん細胞。医師ならほぼ間違いなく見分けられる、とのこと。
前後の画像を掲載していないのでがんと区別するのはむずかしいけど、赤い丸印〇以外は基本的に血管です。
腹膜へ転移した可能性がある(腹膜播種)
腹水
2019年05月
今回、はじめて腹水(と思われるもの)が確認されました。主治医が過去3年間のCT画像を確認した結果、これまで私にはありませんでした。
腹水だとしてもまだ少量で、この程度は健康な人でもある人にはあるとのこと。今回のCTは、お腹に張りを感じて予定より1か月前倒しで検査をしています。腹膜に転移した可能性(腹膜播種)もあるため、今後も注意して確認していくことになりました。
転院
選択できる治療方法
- 標準治療
- 臨床試験
- 治験
- 先進医療
など
3年間お世話になった病院は、基本的に標準治療しかできません。
どの病院もガイドラインに沿って標準治療を進めていくけど、治験や臨床試験はできる病院が限られます。つまり、主治医に知識があっても病院によって選べない治療方法があるということです。
私が転院した病院は、がんゲノム医療連携病院です。がんの治療は、部位ではなく遺伝子を調べて治療を進める時代に変わりつつあり、保険の適応範囲も広がっています。
3年間お世話になりました
主治医は、これまで何度か転院の話を私に伝えてくれていました。
- この病院では選べる治療方法に限界があること
- 転院するならいつでも紹介状を書くこと
- すぐに治療をはじめられるように手配すること
など
自分を大切にして生きることが、応えること
今回、私に効果がなくがんが進行したイリノテカンは三次治療(3rdライン)です。まだ治療方法は残っているけど余裕はありません。いろんなことを思ったけど、3年間の治療内容を知っている主治医は、迷っている私の背中を押してくれました。
とてもいい先生でした。面談の結果、来週からアブラキサン(アルブミン+パクリタキセル)+サイラムザ(ラムシルマブ)で抗がん剤治療をしていくことに。オプジーボは保留にし、腹膜に転移した疑いのある腹水を確認しながら……、猫あるある、どうしても撮らせない三代目。 pic.twitter.com/gCwJ6j7Hwo
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2019年5月31日
内視鏡(胃カメラ)の検査結果は、次の更新でアップいたします。
公開しました。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がん連携拠点病院でも、できる治療の範囲が違う。
- がんの治療は、ゲノム医療に変わりつつある。
- 自分を大切にして生きることが、応えること。
平八郎が読んだ感想 心が軽くなり、迷いがなくなった
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