私が前を向いて歩いていけるのは、嫁が心・気持ち支えてくれているからです。嫁の支えがなかったら、私はがんの治療を続けられなかったと思います。
もしがんで治療中のご家族がいたら、どんな言葉をかけたらいいのか悩んでいたら、参考にしてください。
- がんで治療中の家族を支える方法
- 私が前を向いて歩いていける理由
がんで治療中の家族を支える方法
私が支えられている方法
私はがんと診断されてから、いろんな方法で嫁に支えてもらっています。その中で、とくに心・気持ちの支えになっているのが話しを聴いてもらうことです。
嫁は私の話しを聴いているとき、自分から何かを言うことはありません。あいづちを打ち、たまに内容を要約して確認する程度。ずっと私の話しを聴いてくれます。
話しを聴いてもらった私は、頭の中がすっきりして心が楽になり、とてもリラックスできます。この感覚は、ただ励まされたりアドバイスをされても感じることはありません。私は体験から、がんの家族を支える一番の方法は「話しを聴くこと」だと思います。
家族だから言えること
- 副作用がつらい…
- → 治療を続けられるのか?
- 体に違和感がある…
- → 進行、転移したのでは?
- もうすぐCTの検査日…
- → 大きくなっているのでは?
どんな人でもマイナスのイメージを頭の中で繰り返すと、気持ちが弱くなっていくと思います。こんなとき、嫁に弱音を吐きだすことで気持ちが楽になります。
自分の本当に弱い姿は、他人に見せにくいものです。どんな内容でも聴き続けてくれる嫁がいて、いつも支えてくれることに感謝しています。
私が前を向いて歩いていける理由
話しを聴いてもらうと、どうなる?
どう考えていいかわからなかった問題も、話すことで考えがまとまります。
どうしたいのか、なにができるのか、なにが足りないのか、どこがダメなのか気づくことができます。そして、過去の後悔、未来の不安、不条理な思いも少しずつなくなっていきました。
考えがまとまって整理されると、自分の価値観も再確認できました。
価値観は、メンタルの強さに比例します。しっかりした価値観があれば、正解のない問題でも勇気をもって最善と思うものを選択できます。こうして私は、日々変化することができています。
私が前を向いて歩いていける理由
嫁に話すことで頭の中がどんどん整理され、シンプルな考え方になっていきました。すると、自然と「オレはこうしたい!」「がんばろう」と思う強い気持ちが湧いてきました。
がんと診断された当初は、自分はどうなるのか、どうすればいいのか、答えを外に求めていました。でも、答えは自分の中にあることがわかりました。
いまでも嫁は、根気強く、辛抱強く、私の話しを聴いてくれます。「がんばろう」と思う気持ちは、私の心から枯れることなく湧き続けています。
がんで治療中の家族に、どんな言葉をかけたらいいのか悩む必要はないと思います。話を聴くことで、しっかり支えることができると私は思います。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 話しを聴いてもらうと、心が楽になりリラックスできる。
- 話しを聴いてもらうと、混乱している頭を整理できる。
- 話しを聴いてもらうと、自分の価値観を再確認できる。
- 話しを聴いてもらうと、「がんばろう」と思う気持ちが湧いてくる。
- どうすればいいのか、答えは自分の中にある。
- がんで治療中の家族には、話を聴くことで支えることができる。

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