もしかしたら、がんに効く食べ物・サプリがあって治せるのでは……。末期がんと診断されたとき、そう私は思いました。
いろんな失敗をし、よく考えてみると、エビデンス(治療効果の裏付け)がどーのこーのとか言う前にすごくヘンな矛盾があることに気がつきました。
- ここがヘン!がんに効く食べもの、治るサプリ
- がんの治療で、私が考えていること
ここがヘン!がんに効く食べ物、治るサプリ
これはがんに効く食べ物・治るサプリだ!と主張する人はたくさんいるけど、それでがんが治った・消えたと言う人はほとんどいません。すごくヘンだと思います。
もし、そんなものがあったら……
もし、がんに効く食べ物・治るサプリがあったら……という想像をしてみました。
- がんが治ったと言い出す人が全国に次々と現れる
- 患者と主治医がテレビに出演し、効く理由など解説
- 週刊誌やテレビが特集し、一大ブームになる
- その情報は海外へ伝わり、同じ現象が起こる
- ノーベル賞は間違いないと世界中で報道される
- オークションなど転売屋が買い占め大問題になる
- 世界的に供給不足になり、どんどん高騰していく
- ニセモノが市場に出回り、世界中で大混乱になる
……
でも、こんな現象が起こる気配もありません。
そんなもの、本当にあるの?
私はスキルス胃がん+転移性肝がんのステージ4です。肝臓に転移したがんは多発で手術ができません。肝臓は全摘できない臓器で、進行を止めることができなければ機能を失い、私は死にます。
私のように手術もできないステージ4のがん患者は、世界中にたくさんいます。もし、そんながんが治ったら……こっそり黙っていると思えません。大勢の人が「私もがんが治った」「オレもがんが消えた」と言い出すはずです。
自分の体を一番知っているのは、ご本人のはず。もし原因が本当で、治療法が本物なら、がんに何回もなったり治したり自由自在なのでは?4~5回ご自身の体で証明して、苦しんでいる世界中の人を救ってほしい。いつもそう思います。
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2017年8月23日
昨日の東京新聞の広告から。抗がん剤の世界的権威で、ノーベル賞候補っていうけど、全く知らないんですが。 pic.twitter.com/1Y6LyG2iy1
— 勝俣範之 (@Katsumata_Nori) 2018年1月23日
がんの治療で、私が考えていること
自分でがんを治そうとしない
- 主治医は、がんを治す
- 私は、生活習慣を直す
むずかしく考えず、治療を続ける体力を維持するために自分に合った「ふつう」に健康的な生活に改善を続けています。
自分でがんを治そうとすると……
にんじんやブロッコリー、キャベツは、私もよく食べます。ただ、度を越した量を食べたり、食べられない分をサプリに依存するのは問題と思います。
大量に食べると内臓に負担がかかり、血液検査にも異常な数値として表れてきます。こうなると治療が遅れたり、主治医との信頼関係がなくなっていく可能性も出てきます。
なので私は自分でがんを治そうと思わず、がん以外の部分を本来の健康な状態にすることだけを考え、治療を続けています。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がんに効く食べ物、治るサプリはない。
- 治療を続けるため、自分に合ったふつうに健康的な生活に改善する。
- がん以外の部分を、本来の健康な状態にすることだけを考える。

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