がんを克服する【本当の意味】一生治らない病気と闘うのをヤメた話

2332583

がんは慢性疾患で、生活習慣病のひとつ。本来「完治する、克服する」という表現があてはまらない病気です。

がんを「治す」という意味で使われることが多い「克服する」。闘病生活を1年以上続けた結果、本当に克服するのは、がんではないと思った話です。

  1. 前提とか、再確認とか
  2. なにを克服すればいいの?
  3. 本当に克服すること
スポンサーリンク
レクタングル大 PC

前提とか、再確認とか

がんは「治らない」病気

かんかい【寛解/緩解】
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。
引用 goo国語辞書

がんが治ることを、医学では「寛解」と表現します。誠に残念ですが、がんと診断された人は、治療中・治療後に関係なく完治(治癒)するとは考えられていません。

そのため治らない病気に「克服する」というのは、本当は不適切な表現になります。

慢性疾患とは

慢性疾患
定期的に通院して、病状のチェックをする必要がある病気のこと。

高血圧、糖尿病などがその代表で、がんも慢性疾患のひとつです。完治はしないけど、正常値に近い体調をキープできれば、健康な人とかわらない生活を続けることができます。

つまり、がんは「すぐに死ぬ」病気ではありません。

なにを克服すればいいの?

がんの闘病をはじめて1年以上、少しずつ「治らない病気」「慢性疾患」ということを理解していきました。

絶望、希望、いろんな気持ちが交錯する中、なにを克服すればいいの?と考えていた私は、がんと闘うのをヤメ、2つの答えを出しました。

  • 人生・死と向き合うこと
  • 「いま」を大切にすること

973983

がんになって、本当に克服すること

【1】人生・死と向き合うこと

人は、いつか死ぬ

人が生きることができる時間には限りがあって、いつか必ず死にます。それがいつ・どんな原因かわからないだけで、人の死亡率は100%です。

がんと診断されるまで、自分の死はもっと先だと思い込んでいました。いまの生活が永遠に続くような錯覚をしてました。この状態で「はい、死にますよー」と突然言われても、受け入れらずパニックになるのは当然です。

がんの告知から立ち直りはじめたのは、自分はいつか死ぬことを理解し、自分と向き合ったときでした。そして、人生に対する甘さもよくわかりました。

【2】「いま」を大切にすること

過去と未来に、悩まない

  • いま
  • ここ
  • 自分

人生でこの3つが大切なことは、多くの本にいろんな表現で書かれていました。古くは2500年前に悟りを開いたお釈迦様、現在では大ベストセラーになっている「嫌われる勇気」でもその大切さが説かれています。

われわれは困難に見舞われたときにこそ前を見て、「これからなにができるのか?」を考えるべきなのです。

引用 「嫌われる勇気」P.278

「いま」「ここ」「自分」を大切にする生き方とは、やろうと思ったことを先延ばしにせず、自分に嘘をつかず、毎日を無駄に過ごさない生き方でした。

悩むとは、答えが出ずに立ち止まっている状態です。そうではなく、今できることをしていく。つまり行動すること、または行動を変えることでした。

【結論】本当に克服すること

人生から逃げない

約2000年前、第5代ローマ皇帝ネロの家庭教師だったセネカは、「生の短さについて」でこう書き残しています。

われわれにはわずかな時間しかないのではなく、多くの時間を浪費するのである。

引用 「生の短さについて」P.12

つまり、生きた時間ではなく、時間の使い方によって人生は短くも長くもなる。そうセネカは言っています。

2000年前にも「あしたから本気を出す!」と言って、「仮」の人生、「仮」の自分のまま亡くなっていく人が大勢いたんじゃないか?そんな気がしました。

「いま」「ここ」「自分」を大切にして、人生から逃げないこと。私に残された時間は、物理的には短いかもしれません。でも、その時間を無駄にしなければ、充実した長い人生にできる。そう私は思います。

末期の胃がんと診断されたとき、私は精神が崩壊しそうになりました。余命半年という限られた時間にはじめた読書は、私の精神をつなぎとめ、いろんなものを手に入れるこ...

考えたこと、やったこと【まとめ】

  1. がんは治らない病気、慢性疾患なのを理解した。
  2. 「いま」「ここ」「自分」を大切にして、人生から逃げない。
  3. 残された時間を無駄にしなければ、充実した長い人生にできる。
トップへ戻る