末期のスキルス胃がんと告知された私は、偏った情報に混乱し、極端な行動をして勝手に治療を続けられない体に弱っていきました。
これは、がんと告知されて私の身に起こったこと、治療を続けるために考えたこと、その結果の一つをまとめたものです。
- がんを治そうとすると、治せなくなる
- 自分が今できることを考える
がんを治そうとすると、治せなくなる
1.がんを治す方法を探しはじめる
末期のスキルス胃がんと告知された私は、がんを治したい、もっと生きたいと素直に思いました。病院で受ける治療以外に、自分でもがんを治せる方法があるのでは?そう考え探しはじめました。
これがそもそもの間違いで、そんな食べ物、サプリはありませんでした。そして私は、出口のない迷路に入ってしまいました。
2.偏った情報に混乱しはじめる
出口のない迷路に入ってしまったもう一つの理由は、不安だったからです。これからどうなるのか分からず、情報を得ることで安心しようとしました。言い換えると、自分なりにやれることをやって納得したいと考えたわけです。
ベストを尽くすという意味では大切なことですが、存在しない答えが見つからない私は、どんどん不安になり混乱していきました。ベストを尽くす方法も大切で、情報を集めることと、なにかが改善される・できるようになることは違います。
3.自分の都合のいいように考えはじめる
焦りはじめた私は、集めた情報を主観的に判断するようになっていきました。
- これが答えのような気がする
↓ - 答えであってほしい
↓ - 答えに違いない
↓ - がんになる原因はこれだ!
↓ - だから治す方法はこれだ!
4.単独行動をはじめる
がんになった原因を決めつけた私は、病院食以外にも野菜をバカほど食べはじめました。その結果、血中のカリウム濃度を上げて不整脈になり、胃腸にも負担をかけて勝手に弱っていきました。
これを機に、私は治療に対する考え方や姿勢を改めました。もしあのまま自分でがんを治そうとしていたら、血液検査で抗がん剤治療が遅れ、主治医と対立し、がん難民になっていたかもしれません。
自分が今できることを考える
がん以外の部分を健康にする
自分でがんを治そうとした私は、「治る」「治らない」という極端な基準で行動するようになっていました。でもそんな方法はなかったし、もう自分で治そうと思っていません。
私の胃と肝臓にあるがんは、体全体の1%もありません。がんは主治医に任せ、治療を続けることができる体調をキープすること。残った99%以上の体を本来の健康な体にすること。これが今、自分のできることと考えています。
体に健康な部分が、まだたくさん残っている。それに気づかせてくれた大好きなワンシーンです。(One Piece より) pic.twitter.com/HWv060uSBb
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2017年10月22日
2年間で、私が手に入れたもの
人の体は、新陳代謝をして日々生まれ変わっています。
- いろんなものを食べて栄養を摂る
- 運動して血液(栄養)を行き渡らせる
- しっかり寝て体を回復(代謝)させる
私の体は、もう2年前のポンコツとはぜんぜん違います。ずっと同じようで、がんと告知された当時よりメンテナンスの行き届いた体に生まれ変わっています。(骨はすべて入れ替わるのに約3年かかるそうです)
がんの治療を続けるには体力が必要です。自分に合った生活習慣を見つけるのは大変だけど、できる限りシンプルに考え、続けやすい方法に改善し続けています。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がんを自分で治そうとすると、極端な行動してしまう。
- がんは主治医に任せ、がん以外の体を健康にしようと考えた。
- 人の体は、新陳代謝をして日々生まれ変わっている。
- 治療を続けることができる体力のある体に変わっていった。
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