胃がんで入院になり、お見舞いに来てくれた人がどんな言葉をかけたらいいのか?どう励ましたらいいのか?困っているのがすぐにわかりました。
がん患者の気持ち、本当に必要なことを少し知ってもらえたら、大切な友人や知人をもっと励ましたり応援できると思います。
- がん患者が、お見舞いで本当にしてほしいこと
- がんという病気と闘病生活について
がん患者が、お見舞いで本当にしてほしいこと
かける言葉、励まし方
一人で病室にいると、ネガティブな妄想で頭の中がいっぱいになります。不安な気持ちが続き、自分で処理できないほど大きなストレスです。感情は、すぐにコントロールできなくなりした。
がん患者が本当に必要なのは、この処理できない気持ちを吐き出せる人です。
気の利いた言葉をかけようと思ったり、アドバイスをする必要はありません。たぶん「がんばって」と言えば言うほど、プレッシャーを感じさせるだけと思います。
日本は核家族が多く、友人・知人はもちろん、親戚の人ですらどう接していいのか?どんな言葉をかけたらいいのか?どう励ましたらいいのか?わからず、自分の立場で考えたり行動してしまう人が多かったです。
励ますには、30分~1時間ほど静かに話しを聞くだけでいいんです。それだけで私は元気になり、がんばろうと思えます。そして、「なにか困っていることはない?」と聞いてもらえたら本当にうれしいです。
また、家族もストレスを抱えています。もし余裕があれば、家族の不安な気持ちも(別の場所で)黙って聞いてもらえたらすごくうれしいです。
できること、応援する方法
困っている話しを聞いていると、いろんな問題があることに気がつくと思います。でも、その問題を解決する必要はありません。
がん患者が本当に必要なのは、サポートをしてくれる人です。
どんなアドバイスをしても、最終的に人生を決めるのは本人です。その選択を代わりにする必要はなく、できる範囲で「なにか手伝えることはある?」とサポートしてくれるほうが助かります。
謎のサプリとか、がんが治る情報とか、頼んでもいないものは基本的に余計なおせっかいで重荷に感じます。それより、家族にも「なにかできることはない?」と聞いてくれるほうがめちゃくちゃうれしいです。
メール・ライン、電話について
メール・ラインは、ちょっとしたやりとり、お見舞いの日時を決める程度で私は十分でした。
体調や副作用、検査等によって返信のむずかしいときがあって、Yse/Noで答えやすい内容とか、返信不要だとすごく助かります。なので、基本的に電話は断っていました。
これは個人差が大きいと思うので、連絡方法はご確認ください。
がん患者と家族のリアルな本音
がんの闘病記・闘病ブログで、がん患者や家族の気持ちを知ることもできます。本人から聞けないリアルな本音が毎日更新されていて、参考になると思います。
【他人に話せない】がん患者の気持ち
いま一番読まれている癌ブログ・闘病記
入院中ちょっと残念だった話。お見舞いに来ていたお母さんが、子どもたちに大声で「病気をもらったら大変だからマスクをしなさい!」と。一理あると思うけど、マスクは健康な人なら発症しないウイルス等を、免疫が下がっているお見舞い相手に移さない配慮でもするのでは?両方伝えてほしかった。。
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2018年5月2日
がんという病気と闘病生活について
がんという病気について
現在、がんは生活習慣病に分類されていて、慢性疾患に属する病気です。糖尿病や高血圧と同じように、体調をコントロールしながら治療を続けていく病気になっています。
かんかい【寛解/緩解】
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。
引用 goo国語辞書
治療後も定期的に検査をするのはこのためです。たとえ消滅しなくても、進行を抑えて体調コントロールしながら生活を続けている人はたくさんいます。
がんの闘病には、体力が必要です
がんの治療中は、直接または間接的に体力がなくなっていきます。
- 直接
- 抗がん剤、放射線治療等は体への負担が大きく、直接体力を奪います
- 間接
- 副作用で運動不足や食欲不振になり、間接的に体力が減っていきます
闘病をはじめた1~2年目は体調コントロールがむずかしく、とくに体力が必要になります。
私が思う最高のお見舞い方法
入院した当初、ゆっくりベッドで休んでいた(なにも考えず横になっていた)私は、1か月で62kgから51kgまで体重が落ちて衰弱しています。
食事だけで体力を維持するのはむずかしいと思います。私が運動する理由、闘病の考え方等は、こちら↓をご覧ください。
お見舞いに行ったら、できれば病室の外に誘って話しを聞いてください。散歩はとてもいい運動になります。ちょっとでもいいので体調に合わせて一緒に歩いてほしいです。病室では話しにくいこともあるし、気分転換にもなります。
- 一緒に散歩をして、話しを聞く
これが私が思う最高のお見舞いで、大切な友人や知人をもっと励ましたり応援できる方法だと思います。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がん患者と家族には、気持ちを吐き出せる人が必要。
- がん患者と家族には、サポートをしてくれる人が必要。
- メール・ラインは簡単な内容、電話はNG。(要確認)
- がんは、体調をコントロールしながら生活を続ける慢性疾患。
- 闘病をはじめた1~2年目は、とくに体力が必要。
- 退院してからも、一緒に散歩しながら話しを聞いてほしい。
あとがき
相部屋になった人の中に、寄せ書きされた体重計で毎日記録している人がいました。すごくうらやましかったです。。