胃がんで入院生活がはじまったころ、隣のベッド(カーテン越し)から、大腸がんで入院中の患者さんと看護師さんとの会話が聞こえてきました。
ワシんとこな、みんなガンで逝っとんねん。そういう家系やから、まぁしゃーないで。
この会話を聞いた私は、数分後、とんでもない見逃しに気づきました。
しまった!
嫁があぶない!
もし、がん体質・がん家系だったら
「ふーん、がん家系か…」
私は、自分ががん体質・がん家系なのかわかりません。この時なんとなく、もしそうだったら…と考えてみました。
がん体質・がん家系とは
遺伝的に、がんのリスクが高い人はいます。でもそれは少数派で、一般的にがんは生活習慣病という意見・考え方が多く、私もそう考えています。
済陽高穂(わたようたかほ)院長は、がん体質・がん家系のことを「今あるガンが消えていく食事 超実践編」の中で、腑に落ちる説明をされています。
同一家庭や親子関係でガンの発生傾向が似るケースは少なくありません(中略)人は生まれ育った家庭で覚えた味や食習慣を持ち続けることが多いものです(中略)つまり、「ガン体質」の大部分は、変えようのない先天的な体質ではなく、食事を中心とする後天的な習慣によってつくられたものです(P.26-27)
「でも隣のおっちゃんは、その少数派なんかなぁ…」ぼんやり、そう思っていました。
がん体質・がん家系で、できること
もし、自分が遺伝的にがん体質・がん家系だったらどうするかな?と考えた結果、この2つくらいしか思いつきませんでした。
- 定期的に人間ドッグへ行って、早期発見・早期治療をする
- リスク回避(生活習慣の改善、喫煙、飲酒、暴飲暴食など)
がん体質・がん家系に関係なく、がん対策・予防する方法は変わらないという結論になりました。
「結局、やること変わらへんのんちゃう?」
あっ、アカンやん!
家族も、がん体質・がん家系
がんが生活習慣病なら、よく似た生活習慣をしている家族もがん体質・がん家系。がんになる可能性があることを、このとき再確認しました。
嫁は、まだ間に合う!
家族全員で、生活習慣を改善する
入院生活がはじまり、まだ私は自分のことで精一杯。嫁は嫁で私のことを優先していて、お互い疲労が溜まりつつありました。すぐ嫁に連絡をして、
- できる限り、今まで通りの生活に戻ること
- 落ち着いたら、健康的な習慣を取り入れること
この2つを提案し、意見を出し合って、一緒に生活習慣を改善していくことに決めました。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- よく似た生活習慣をしている家族も、がん体質・がん家系。
- 嫁(家族)も一緒に、生活習慣を改善していく。

平八郎が読んだ感想 心が軽くなり、迷いがなくなった
あとがき
「オレの若いころに、よう似とる!」
入院中、相部屋になった人にこう言われて「こんなポンコツになるんや…」と凹んだことがあります。