がんの闘病・治療を続けていくには、ペースを考えることも必要でした。それを知らなかった私たち夫婦は、ある日突然、大切なやる気を失ってしまいました。
無理を続けると疲れ果て、だれでも燃え尽きてしまいます。それを予防するため、ストレスを解消させる方法と考え方です。
- 治療を続けるためにペースを考えたきっかけ
- わが家のストレスを解消させる考え方・方法
治療を続けるためにペースを考えたきっかけ
ストレスが溜まった結果
肝臓に転移した末期のスキルス胃がん、進行していて手術ができないステージ4、抗がん剤に効果がなければ余命半年…。
想定外の診断結果に、私と嫁は焦りました。とにかく全力で闘病を続けた数か月後、気力と体力の限界を超えた私たちは突然やる気を失いました。
燃え尽き症候群(バーンアウト)
なにかに没頭したり努力してきた人が、強いストレス等で疲れ切って急に意欲や目標を失うこと。
Wikipedia 燃え尽き症候群
治療を続けていく自信がなくなる
やる気を失った私たちには、できないこと、わからないことが山積みになっていました。イライラしたり忘れっぽくなって簡単なこともできず、がんばろうと思っても疲れやすく、体調を崩すことも多くなっていきました。
入退院を繰り返し、「治療を続けられないかもしれない…」と自分をどんどん追い込み、胸の中が絶望感でいっぱいになることが増えていきました。
がんの治療を続けるにはペースが必要
いろいろ相談した結果、無理を続けると、だれでも疲れ果て燃え尽きてしまうこと。この燃え尽き症候群を予防するには、心身ともに毎日回復させる必要があることを知りました。
- 栄養+睡眠をとって体を休養させる
- ストレスになる原因を解決していく
がんの闘病・治療を続けるには、疲れ切ってしまう前に休養し、ストレスの原因を解決していくこと。自分たちに合ったペース、リズムをつくって、限界を超えないように気をつけています。
わが家のストレスを解消させる考え方・方法
リラックスとストレスの解消は違う
私は、リラックスとストレスの解消は違うと考えています。
- リラックス
- ストレスを一時的に発散したり、気持ちを切り替える方法
- ストレスの解消
- ストレスの原因となっている問題を根本的に解決すること
原因がある限りストレスは溜まり続けます。なので私は、ストレスが溜まってきたらリラックスをして発散させつつ、問題を解決していくことが大切と思っています。
ストレスを解消する2つの方法
- 方法を変える
- 考え方を変える
1.方法を変える
不便に感じたり困ったときのストレスを解消するには、方法を変えるようにしています。
いろんな人に相談すると、自分では思いつかないような方法・アイデア・工夫など、たくさん教えてもらえるようになりました。
私たち夫婦の力は、たかが知れています。ピンチの私たちを無条件に応援してくれる大切な人たちに感謝し、これからも支えてもらえるように自分を磨いていきたいです。
2.考え方を変える
不安になったり精神的なストレスを解消するには、考え方を変えるようにしています。
本は、歴史上の偉人や気軽に会って話せないような人でも、いつでも話を聞く(文章を読む)ことができます。
私は、末期のスキルス胃がんと告知されてから積極的に読書をするようになりました。本から得た知恵は、いつも私の心・気持ちを力強く支えてくれます。精神的に安定してくると、私を見ている嫁も心・気持ちが落ち着いてくるようになりました。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 治療を続けるには、自分たちに合ったペースづくりが必要。
- ストレスに気づかず限界を超えると、燃え尽き症候群になる。
- 燃え尽き症候群を予防するには、心身ともに毎日回復させる。
- ストレスを解消するには、原因を解決していくことが大切。
- 相談できる人を増やして方法を変え、支えてくれる人に感謝する。
- 読書をして考え方を変え、心・気持ちを落ち着かせる。
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