がん患者の気持ち【疑似体験】お見舞いで、温度差を少なくできる本

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私がステージ4の胃がんと知っている人は、どんな言葉をかけて励まそうか困っているのがすぐわかります。

でも、がん患者に励ましの言葉は必要ありません。

この本は、がん患者の気持ちを疑似体験でき、がん患者の私がおすすめする方法でお見舞いの温度差を少なくできる一冊です。

  1. イワン・イリッチの死
  2. この本をおすすめする理由
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イワン・イリッチの死

ざっくりとした本の内容

生きるとはなにか

人は、いずれ死にます。みんなそれを理解しているはずなのに、自分が死に直面するまで誰も信じていません。この本は、死を意識した人間とそうでない人間の価値観が、いかに違うかよくわかる一冊です。

物語は、イワン・イリッチの葬儀シーンからはじまります。

ここで、「いずれ自分(読者)も死ぬ」という恐怖と「死んだのは自分じゃない」という他人事を対比させることで、テーマ(生きるとはなにか)をより鮮明にしています。

自分は成功者と信じていたイワン。ところが、些細なことで不治の病に侵されていきます。苦痛、恐怖、葛藤、苦悩、執着を経て、これまで築いてきた人生がいかに無意味で価値のないものだったのか気づきます。

そして彼は死の直前、痛みが消え去り、悟りながら永い眠りについていきます。

作者「トルストイ」について

ロシアを代表する大文豪

トルストイは、ロシアを代表する作家の一人です。人間のことをよく知り、心の描写に優れ、いくつもの名作を残す大文豪です。

人にとって死とはなにか。幸せとはなんなのか。

生涯、人の心を見つめ続けたトルストイが、晩年に執筆活動を10年ほど休止して書き上げたのが「イワン・イリッチの死」。一人の男の死をテーマに、胸に突き刺さる表現で書き上げた傑作です。

もっと早く読んでおきたかった……。心からそう思い、学ぶことが多い一冊です。

イワン・イリッチの死/トルストイ

この本をおすすめする理由

価値観の違いがわかる

他人事と思ってしまう理由

死を意識した人は、価値観が変わります。

言い換えると、大切と思うこと、優先順位、時間の概念が変わります。たぶん、これを意識できる人は少ないと思うし、一般の人には理解できないと思います。

みんなが死を意識すると、恐怖で日常生活を前向きに送れないかもしれません。

たとえばですけど、石器時代に仲間の死は日常的にあったはずです。この恐怖や悲しみといった感情を切り捨て他人事と思わないと、人類は生き延びることができなかったのかもしれません。

励ましの言葉は必要ない

寄り添い、聞くこと

「イワン・イリッチの死」を読めば、死を意識した人の感情が想像のはるかナナメ上なのがわかると思います。

がん患者の気持ちは、たぶん同じがん患者か、愛する家族じゃないと理解できないと思います。それも100%理解できるわけではありません。

相手の本心や感情がわからない以上、気の利いた励ましの言葉をかけるのはかなりむずかしいと思います。それより、相手の話しを聞くほうが簡単で、確実に寄り添うことができます。

  • 困っていること
  • 手伝えること

この2つを根気強く聞くことで、励ましの言葉の何倍も相手を支えることができます。

人生を変えてください

大切なことを先延ばしにしない

自分を変えるとは、価値観を変えることです。優先順位、時間の使い方、大切なもの、あたり前と思うことを変え、「今」に集中することです。

たとえば、定年退職したら夫婦2人でゆっくり温泉旅行をしよう。そう考えている人もいると思います。

でも、定年ていつですか。70歳ですか、75歳ですか。ヨボヨボで、おいしい料理も満足に食べれないかもしれません。本当に大切なことは、先延ばしにしてはダメと私は思います。

自分は山を登っているのだと思い込みながら、規則正しく坂を下っていたようなものだ。まったくそのとおり。世間の目から見ると、自分は山を登っていた。ところが、ちょうどそれと同じ程度に、生命が自分の足元からのがれていたのだ……
P.89

この本を教訓に、大切な人を支え、ぜひ人生を変えてください。

胃がんで入院になり、お見舞いに来てくれた人がどんな言葉をかけたらいいのか?どう励ましたらいいのか?困っているのがすぐにわかりました。 がん患者の気持ち、本...

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 人間は、人の死を他人事と思ってしまう。
  2. 自分が死に直面するまで誰も信じていない。
  3. がん患者に、励ましの言葉は必要ない。
  4. 困っていること、手伝えることを聞くと寄り添える。
  5. 自分を変えるとは、価値観を変えること。
  6. 本当に大切なことは先延ばしにしない。

【毎日更新】病院で聞けない話

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