がん患者【近未来予想2019】生活の続け方、働き方、必要なスキルなど

12336

がん患者が生活する環境・社会が、こんな風に変わっていくかも、あたり前になっているかも。そんなことを考えることがあります。

もしそう変わったら、私自身も変わっていかないといけない。そんなこともいろいろ考えながら、私が思うがん患者・サバイバーの近未来予想2019です。

  1. がん患者・サバイバーの近未来予想2019

がんサバイバー
がんサバイバーとは、がんと診断され、その後の人生を歩んでいく人のこと。闘病中の人、治療を終えた人を区別することなく、がんと診断されたすべての人ががんサバイバーです。

スポンサーリンク
Google AdSense PC

がん患者・サバイバーの近未来予想2019

治療について

外来があたり前になる

少子高齢化が進んでいくと、がん以外にもご高齢の患者さんが増えます。逆に、医師をはじめ看護師さんなど、医療関係に従事する人は減っていきます。

そんな状況で病院やベッドを増やしても、すべての患者さんを十分に診ることはできません。つまり、入院ができなくなっていくと思います。

医学が進歩するほど外来(通院)があたり前になり、これまで以上に、手術をしてもすぐに退院できる(させられる)治療方法が確立していく。そう私は思っています。

  • 必要なスキルなど
    • (短時間で)主治医とコミュニケーションできる工夫をしていく。
    • できる限り一人で移動できるよう運動等をして体力を落とさない。
    • 外来の予約をするなど、スマホやタブレットの操作に慣れておく。
    • (ご家族の)医療・がん保険は、外来を前提とした内容に変更する。
救急車の呼び方にはルールがあります。電話で聞かれる順番、伝えることを知っていると、最短で救急車を呼ぶことができます。 自分で救急車を呼べないことも想定して...

生活について

より自立が求められる

私が考える自立とは、多くの人に支えてもらうことです。詳しくはこちら↓をご覧ください。

自立しようと頑張っているのに、なぜか孤立してしまう人を病院で何人も出会いました。 肝臓に転移したスキルス胃がんの治療を続けて2年半。どうすれば自立できるの...

がんは、もう死を待つ病ではなく、慢性疾患の時代です。つまり、患者自身にがんサバイバーとして生きていく知恵(副作用、後遺症、仕事、経済的問題など)が必要です。

ひとりの人間ができることは、たかが知れています。ピンチのとき、(無条件に)知恵を貸してくれる人、支えてくれる人が絶対に必要と私は思います。

これからは、病院に依存することなく自発的に行動し、助けてほしいときに支えてもらえる人がたくさんいること。そのためにがん相談支援センターを利用し、積極的に患者会・がんサロンにも参加していくともっと生活しやすい環境にできるはずです。

  • 必要なスキルなど
    • できることを増やし、できないことは工夫していく。
    • ピンチのとき、支えてくれる人をたくさんつくる。
    • だれかに支えてもらえるだけの人格を磨いていく。
    • 自立するため、患者会・がんサロンにも積極的に参加していく。

12332

spacer

働き方について

働くことを前提に治療をはじめる

生涯という条件つきだけど、2人に1人ががんになる時代。すでに多くの人が一般の人と同じように働いています。近い将来、職場の10人に1人はがんサバイバーという時代になると思います。

でも現実はきびしく、がんという病気や治療内容、できること・むずかしいことなど、どう接していいかわからない企業がたくさんあります。

そのとき、患者本人としてこれまでの経験を活かし、がんサバイバーが働ける環境を社内につくれる・提案できる人材が求められるはずです。働く(復職する)ことを前提に、休職等にして治療をはじめるべきと私は思います。

また、これまでのキャリア次第では、がんサバイバーが働ける環境づくりをコンサルタントする新しい仕事をはじめることも可能と思います。

  • 必要なスキルなど
    • 働く(復職する)ことを前提に、がんの治療をはじめる。
    • いろんな経験を積極的にして、できることを増やしたり工夫していく。
    • がんという病気や治療内容を説明し、働きやすい環境等を伝える勇気。
      (同じことを繰り返し伝えていく根気強さなど)
よく見かける「2人に1人が癌になる」というフレーズ。これは本当なのか?根拠になっている統計データを調べてみました。 その結果、情報や知識よりも大切なことを...

これからの私について

ネットの外にも出ていきます

来年(2019)の4月で、肝臓に転移した末期のスキルス胃がんと告知されて3年になります。

これまで本当にいろんなことがありました。そして、がんサバイバーとして生きていく自信も多少はつきました。これからは、もっと積極的に生きていこうと思っています。

このブログをご覧になった人、ツイッターのフォロワーさんとも、どこかでお会いできるかもしれません。

でも個人的にお会いすることはありません。もし、オフ会や新しい治療のセミナーでお会いすることがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

平八郎

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. がんは、もう死を待つ病ではなく、慢性疾患の時代になっている。
  2. がんの治療は、外来があたり前になると思う。
  3. がんサバイバーとして生きていく知恵が患者自身にも必要。
  4. 近い将来、職場の10人に1人はがんサバイバーになると思う。
  5. がんサバイバーが働ける環境を提案できる人材が求められると思う。
  6. ピンチのとき、支えてくれる人をたくさんつくっていく。
  7. これからは、私自身ももっと積極的に生きていく。
トップへ戻る