私は胃摘をしていないステージ4の胃がん患者です。食事に関して、主治医からのアドバイスは2つしかありません。
主治医はこれまで多くのがん患者を診てきて、がん患者がどんな行動をし、その結果どうなったのかよく知っています。だからこそ2つのアドバイスには大切な理由があり、いろんなことを学びました。
- 主治医が私にした2つのアドバイス
- 主治医に教えてもらったこと、学んだこと
主治医が私にした2つのアドバイス
- なにを食べてもいい
- 逃げたらアカン
1.なにを食べてもいい
スーパーで買えるものは、なにを食べてもいい。
これ↑は、食事に関して主治医が一番最初にしてくれたアドバイスです。
がんになると、ほとんどの人が食事・食べ物に気をつかうと思います。これ自体、悪いことじゃないと思います。主治医も否定しません。
- 有機栽培
- オーガニック
- 無農薬
- スーパーフード
- 免疫力……
ただ、あまりにもこだわる人が多く、「免疫力が上がる」「効く・効果がある」「治る」と思い込んでしまうこと、偏った情報・考え方に問題があると教えてもらいました。
特定の食材だけを大量に食べはじめる。または厳選しすぎて食べられる食品が少なくなる。そして見事に栄養のバランスを崩し体調が悪くなる。というより、自ら衰弱していくという失敗を私はしています。
1.主治医から学んだこと
- 適度な運動
- 質の高い睡眠(メンタルの強化)
- バランスよく食べる
食事は健康な体にするひとつの方法で、すべてではありません。
健康な体にするにはトータルバランスが大切で、他にもするべきことはたくさんあります。小さなことにこだわらず、いろんな角度から自分の体を健康にしていくことを学びました。
2.逃げたらアカン
免疫力を上げたり、がんを治すサプリなんて無いよ。逃げたらアカン。
- 免疫力を上げたら、がんが治るのでは?
↓ - 免疫力が上がる食品をたくさん食べよう
↓ - でも胃がんだし、量を食べられない…
↓ - 免疫力が上がるサプリメントを飲もう!
この思考を、主治医は「治療から逃げる」と表現します。「依存しはじめる」「頼りはじめる」も同じ意味で、いつのまにか闘病から逃げる思考になると教えてもらいました。
2.主治医から学んだこと
胃摘した・していないに拘らず、自分に合った食事・食生活を見つけるのは大変なことです。それを間違った知識・考え方で改悪していくと、どんどん不健康になっていきます。
- 量
- 回数
- 時間
- つくりやすさ
- 食べやすさ
- 味つけ
- 栄養のバランス
- お弁当……
がんを治す・克服するのは自分と考え、自立した生活を目指すこと。病院はそのサポートをしてもらうところで、治療中に相談して解決していくことを学びました。
胃摘していない私の食事
- 食生活の改善【基本はシンプル】入院中、教えてもらった2つのこと
- 抗がん剤中の食事、レシピ【副作用・症状別】おすすめサイト4選+1
- 抗がん剤【レシピ・食事の工夫】副作用・症状別にメニューを選べる本
- 病院食を参考に【食事・食生活の改善】必ず食べている食品・食材
- 食生活の改善というけど、具体的にどうすればいいの?を考えた話し
- ちょい足しで食生活の改善【乾物・雑穀】で栄養のバランスをアップ
こんな感じ↑で少しずつステップアップしていき、いまでは胃がんになる前と同じような食事ができるまで回復しています。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 主治医はがん患者がどんな行動をし、その結果どうなったのかよく知っている。
- 小さなことにこだわらず、いろんな角度から自分の体を健康にしていくこと。
- 自分に合った食事は、自分自身で考え見つけていくこと。
- がんを治すのは自分と考え、病院はそのサポートをしてもらうところ。

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