自然気胸【入院記録・体験談】治療、手術、費用、入院期間など

自然気胸のレントゲン写真

自然気胸は、すぐに入院をして処置や手術など、治療が必要な病気です。私は次の2ステップで治療・手術をして治しました。

  1. 胸腔ドレナージ
  2. 胸腔鏡下手術
  1. 胸腔ドレナージ。胸腔ドレーンの挿入、痛み、入院期間、費用など
  2. 胸腔鏡下手術。手術の準備、時間、痛み、入院期間、費用など
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胸腔ドレナージ

胸腔ドレナージ手術

胸腔ドレナージとは、胸腔(きょうくう、肺があった空間)にドレーン(チューブ)を挿入して、肺から漏れた空気やリンパ液などを吸引して排出する処置です。

胸腔ドレーンを挿入する

胸腔ドレナージ
脇腹を局所麻酔してから2~3cmほど切開し、胸腔ドレーン(チューブ)を15cmほどぷっ刺す。

チェスト・ドレーン・バック
挿入した胸腔ドレーンは、空気が逆流しないチェスト・ドレーン・バックという装置につながれます。

こうすることで、胸腔(肺があった空間)にたまった空気が外に排出されるようになり、肺が膨らみやすくなります。肺に開いた穴が小さかった場合、自然治癒していくことが多いそうです。

胸腔ドレナージの痛み

地味に痛いです。

胸腔ドレナージの痛みには個人差があり、切開部分に痛みを感じる人もいれば、挿入されたドレーンによる胸腔内に痛みを感じる人もいるそうです。

私は、姿勢によって胸腔内が地味に痛かったです。ガマンできる痛みでしたが、ロキソニン60mg(鎮痛、抗炎症、解熱剤)とムコスタ100mg(胃粘膜の保護)が処方され、十分に睡眠をとることができました。

胸腔ドレナージの入院期間

入院期間は、肺が膨らめば3~4日ほど。

1~3日ほど様子をみて、肺からの空気漏れがチェスト・ドレーン・バックになく、レントゲンでも膨らんでいるのを確認(自然に治癒)できれば、胸腔ドレーンを抜いて退院、経過観察となります。

胸腔ドレーンを抜いた翌日から、シャワー程度なら浴びれるはずです。仕事も、事務など軽作業なら翌日からできると思います。運動や安静期間など、詳しくは主治医にご確認ください。

胸腔ドレナージの費用

3割負担なら、約3万円ほど。

仮に4日間入院するとして、胸腔ドレナージの処置等に約2万円、基本的な入院費用に約4万円、レントゲンやCT検査に約2万円、酸素吸入や薬の処方などに約1万円、その他に炎症をチェックする血液検査等ざっくり合計すると約10万円ぐらいでしょうか。
※ すべて保険を適用する前の金額です

これに、看護される家族の食事代やタクシー代などが必要になると思います。

生命保険の保障・手当について

手術手当は、たぶん適用されません

胸腔ドレナージは、手術ではなく処置になります。

たぶん、ほとんどの生命保険(任意保険)で、処置は保障(手術手当など)の対象外になると思います。入院手当も「○日目から」といった条件があるかもしれません。詳しくは、ご加入プランを生命保険会社にご確認ください。

肺が膨らんでこない場合

チェスト・ドレーン・バック
1~3日ほど様子をみて肺が膨らんでこない(自然治癒しない)場合、胸腔内の空気を【OUT】から機械で吸引して肺が膨らむのをサポートします。

吸引する強さは主治医の判断ですが、掃除機のようなレベルで吸引するわけではありません。

もし、吸引を止めると肺がしぼむ場合、肺に大きな穴(または数ヶ所に穴)が開いていると考えられ、自然治癒はあまり期待できなくなります。胸腔鏡下手術など、他の治療方法が検討されはじめます。

入院

胸腔鏡下手術

胸腔鏡下手術

胸腔鏡下手術(きょうくうきょうか手術)とは、脇の肋骨の間を3ヶ所ほど切開し、そこから手術器具やカメラを挿入して行う手術です。

胸腔ドレナージで肺が自然治癒しなかった場合、だいたい胸腔鏡下手術が選択されるようです。(手術がむずかしい場合、胸膜癒着術など他の方法もあり)

胸腔鏡下手術の準備

胸腔鏡下手術は、全身麻酔で行われる手術。それなりにリスクがあり、手術前に足や心臓をエコー検査して血栓など問題がないか確認されます。

弾性ストッキング
エコー検査をクリアすると、手術中・手術後に血栓ができないように強力な弾性ストッキングをはきます。

いわゆるエコノミー症候群の対策で、手術後は1日ほど安静になります。術後は寝返りもできない感じになり、膀胱カテーテルも処置されます。他に、前日の晩か当日の朝から絶食になります。

胸腔鏡下手術の時間

手術の時間は、2~3時間ほど。

待っている家族にとっては、長い長い3時間になると思います。本人は2~3秒で意識がなくなる気体を嗅がされるので、手術は一瞬の出来事です。

手術後の痛みなど

  • 38度ほどの熱が出た(悪寒あり)
  • 切開した部分と肺(背中)に痛みがあった
  • 人工呼吸器による喉の違和感に困った

手術直後は、悪寒を感じる発熱がありました。主治医と看護師さんに慌てる様子はなく、電気毛布が用意されていました。たぶん、普通の体の反応なんだと思います。

切開した脇腹全体も痛かったけど、肺(背中)のほうが痛かったです。私の場合、穴が開いている肺の一部を切除して縫合する手術になり、その部分の痛みでした。

肺の手術は、口から気管内にチューブを挿入して、片肺だけ人工呼吸が行われます。そのチューブが入っていた違和感がのどにあって、咳が出そうになって困りました。咳をすると傷口が痛く、できる限りゆっくり呼吸をしていました。
※ 咳が出ないという根拠はありません

手術後の回復、気をつけたこと

回復は、思った以上に早い

胸腔鏡下手術2日後
胸腔鏡下手術の2日後。座って腕を上げられるまでに回復。

手術後の回復は思った以上に早く、翌日の夕方には、なんとかベッドに座れるまでに回復。痛みも鎮痛剤を服用すればガマンできました。

肺のレントゲン撮影などは、車椅子での移動になります。自分で立てるようになれば、膀胱カテーテルを取って、弾性ストッキングを脱ぐことができます。

退院するまで注意したのは食事です。咳き込まないように、ゆっくり食べながら「いまから飲み込むよー」と心の中で自分に言いながら飲みこんでいました。

胸腔鏡下手術の入院期間

順調に回復すれば、入院期間は1週間~10日ほど。

胸腔鏡下手術3日後
胸腔鏡下手術の3日後。ガーゼ等もなくなり、サージカルテープだけになる。

1週間~10日という入院期間は「胸腔ドレナージ」+「胸腔鏡下手術」の入院期間になります。はじめて自然気胸になった場合、この2ステップで治療になると思います。

私は、1週間で退院となりました。

胸腔鏡下手術の費用

3割負担なら、約40万円ほど。

「胸腔ドレナージ」→「胸腔鏡下手術」の2ステップ、入院・治療費はトータルで約120万円ほど必要です。その内、胸腔鏡下手術(麻酔料を含む)に約70万~80万円ほどかかります。
※ 保険を適用する前の金額です

高額療養費制度が適用され、後日、お金が戻ってくる場合があります。各自治体での手続きになり、病院から自治体に連絡することはないので申請が必要です。詳しくは、各市町村の役所・保険組合にご確認ください。

胸腔鏡下手術は、生命保険(任意保険)の手術手当の対象になるはずです。入院手当も含め、ご加入プランを生命保険会社にご確認ください。

その他

胸腔鏡下手術でも、肺に穴が開いていないか確認するため、胸腔ドレーンが挿入されます。これを引き抜くとき、一般的に麻酔はしないそうです。

私も麻酔をせずに引き抜かれ、スキンステープラー(医療用のホッチキス)で切開部分を縫合しました。それなりに痛みはありますが、激痛というほどではありません。次回の外来(通院)で、スキンステープラーを取り除くことになっています。

今回の入院で、一番ツラかったのが膀胱カテーテルでした。挿入中もずっと痛く、引き抜いたときも痛く、抜いてから3日ほどオシッコすると痛かったです。

また、なぜか私は膀胱カテーテルからオシッコが排出がされにくかったです。夜中に尿意を感じて目が覚め、ナースコールをプッシュ。ベテランの看護師さんが対応され、約500mlのオシッコを出してもらいました。そんなこともあると、頭の片隅にでも。

自然気胸になりやすい人、原因、症状などは、こちら↓ご覧ください。

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【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 自然気胸は入院が必要。まわりに迷惑をかけるけど、あきらめて入院する。
  2. 自然治癒しなかった場合、全身麻酔の胸腔鏡下手術をするケースが多い。
  3. 手術・入院費用は高額になるので、高額療養費制度や生命保険を確認する。
  4. 体には負担が少ないなので、思ったよりも早く回復して復帰できる。

【毎日更新】病院で聞けない話

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