肝臓に転移したステージ4のスキルス胃がんを、「パクリタキセル+サイラムザ」で2年半治療を続けています。
治療を続けていくと、抗がん剤の蓄積で副作用(体調や体の反応)も変化しています。それに対応しながら、治療を続けるために私がしていること・対策などです。
- 抗がん剤には、蓄積していく副作用もある
- 治療を続けるため、していること・対策など
抗がん剤には、蓄積していく副作用もある
がんという病気について
がんは生活習慣病のひとつで、糖尿病や高血圧症と同じ「治らない」グループの病気です。定期的に通院・治療・検査をし、いい体調をキープ(コントロール)しながら一生つき合う「慢性疾患」です。
「治す」や「治る」という表現があてはまらない病気だけど、ちゃんと理解すれば絶望する病気でもないと思い治療を続けています。
いい体調をキープするとは
私のがんは、肝臓に転移したステージ4のスキルス胃がんです。手術はできず、抗がん剤だけで治療を続けています。
- 副作用とうまくつき合っていく(緩和していく)こと
- がん以外の部分を、本来の健康な状態・体にすること
いい体調をキープするとは、この2つのバランスをとりながら治療を続けていくことと私は考えています。
抗がん剤が蓄積するとは
抗がん剤の副作用には個人差があり、現れる症状やタイミングが違います。
- 当日から
- 数日~数週間後
- 数週間~数か月後
- 例外…天候や季節による
「数週間~数か月後」に現れたり強くなってくるのが蓄積された抗がん剤の副作用です。言い換えると、治療そのものを含め「できないことが増えていく」ことです。
- 口内炎、吐き気、味覚障害
- 倦怠感、筋肉痛、関節痛
- 痛み、かゆみ、発熱
こういった症状が強くなってくると、食事・運動・睡眠ができなくなってきます。つまり、いい体調をキープできなくなり、場合によっては抗がん剤治療そのものができなくなってきます。
治療を続けるため、していること・対策など
現れやすい副作用を知っておく
どんな副作用が現れやすいか知っていると、すぐに気づいて主治医に伝えることができます。2年を過ぎてから現れた副作用は、抗がん剤(パクリタキセル+サイラムザ)の蓄積によるものです。
また、「副作用の原因は〇〇かも!?」といったネットの情報は、注意をしないと「〇〇かもしれない」と思い込んでしまう病にかかってしまいます。副作用のことを知りたいときは、主治医か化学療法担当の薬剤師・看護師さんに聞くようにしています。
治療を続けるため、私がしていること
- 予防する
→ 基本的なセルフケア - 症状を和らげる
→ 副作用を緩和させる薬の処方 - 相談する
→ 方法を変える(減薬、休薬、抗がん剤の変更を含む)
1.予防する
予防するとは、自分でできるセルフケアのことです。症状の悪化防止にもなる基本的な方法・対策です。
2.症状を和らげる
私は副作用・症状を我慢せず、和らげる薬を処方してもらいます。
でも、すべてを飲み続けているわけではありません。副作用は変化していくので、体調に合わせて量やタイミングを(用法・用量の範囲内で)決めて服用しています。
3.相談する
体調が変化したり何か気づいたら、すぐ主治医に相談しています。
主治医や薬剤師さんは、問題を解決するアドバイスや方法をたくさん知っています。違うセルフケアを試したり、自分に合った方法を見つけながら治療を続けています。
治療を続けるため、大切と思うこと
治療を続けていくと、体調や体の反応も変化していきます。自分に合ったセルフケアや方法が見つかっても、それを継続していく(すぐに習慣を変える)のがむずかしい場合もあります。
人は限界を超えた努力を続けることはできないし、毎日同じことを繰り返すこともできません。
がんの治療を続けるには、継続する方法、モチベーションを維持する方法、目的と目標を区別する考え方等を見直し、できることをコツコツ増やし続ける努力も大切なんじゃないかと私は思います。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がんは生活習慣病のひとつで、一生つき合う慢性疾患。
- 副作用とうまくつき合って、いい体調をキープしていく。
- 抗がん剤が蓄積してくると、できないことが増えていく。
- 現れやすい副作用を知って、気づいたら主治医に伝える。
- 治療を続けるため、できることを増やす努力、方法を変えていく工夫も大切と思う。
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