抗がん剤の副作用で、私が処方してもらっている薬です。この薬で副作用の症状を軽減したり、外出するときの対策などをしています。
- 現在の抗がん剤で、服用している薬
- 過去の抗がん剤で、服用していた薬
- その他の症状の軽減・対策など
現在の抗がん剤で、服用している薬
現在の抗がん剤の副作用は、こちら↓をご覧ください。
便秘
マグミット
マグミットは水分を多く含ませる作用があり、ウンチを軟化・増大させる薬。これで、便秘対策・症状の軽減をさせることができます。胃酸を中和する制酸作用もあり、「胃がん+抗がん剤 → 便秘」の私に向いている薬として処方されました。
マグミットは、体調に合わせて服用する量を自分でコントロール(毎食後、0~2錠)しています。これでウンチを楽に出せるようになりました。慣れるまでコントロールが難しく、やや軟便になることが多かったです。1日の上限は、250mgで8錠(2g)まで。
- 副作用など注意事項
- 大量の牛乳、カルシウム製剤と一緒に服用しないこと。カルシウムの吸収、便の排泄に影響を与える薬がある。また、心臓病や腎臓病の人はできる限り服用を避けること。
お腹の張り、オナラ
ガスコン
ガスコンは、気泡となって胃や腸内に溜まっているガスを、オナラとして排出しやすくする薬。これで、お腹の張りを軽減させることができます。オナラの量を少なくする薬ではありません。
ガスコンの服用は、体調に合わせて自分でコントロールしています。約1時間ほどで効きはじめるので、私は夕食後に1錠(40mg)飲むことが多いです。ちなみに、なぜか「すかしっぺ」になりやすいです。
- 副作用など注意事項
- 稀に、軟便・下痢、胃の不快感や腹痛、食欲不振、吐き気など。
腸の調子を整える
ミヤBM
ミヤBMは酪酸菌を含む整腸剤で、腸内細菌のバランスを整えてくれる薬。便秘の他に、下痢の症状を軽減・改善するのにも有効な薬です。現在の副作用は便秘ですが、最初の抗がん剤で下痢になったときから服用しています。
ミヤBMの特徴は、酪酸菌が生きたまま腸まで届きやすいこと。抗がん剤中は炎症を起こしやすく、抗生物質の服用・点滴で対処します。この酪酸菌は抗生物質にも耐性があるので処方されました。ずっと服用しているので、実は効いているのかよくわかりません。毎食後2錠の服用に増量したら便秘が改善され、整腸作用を実感できました。
- 副作用など注意事項
- とくに無し。
下剤(便秘のレスキュー)
ラキソベロン
ラキソベロンは、大腸の運動を活発して排便をうながす薬。効き目が現れるのは約6~12時間後で、寝る前に、コップの水に数滴入れて飲む液体タイプの下剤です。(少し甘い味がします、錠剤タイプもあり)
ラキソベロンの効果には個人差があり、目安は10~15滴。私は8滴ほどで翌朝スッキリする量です。毎晩飲むわけではなく、ウンチが出なかったレスキューとして夜に服用しています。
- 副作用など注意事項
- 比較的、安全な薬と聞いています。ごく稀に、腹痛、吐き気や嘔吐、かゆみ・発疹など。
鼻炎(1)
アレグラ60
アレグラ60は、アレルギー性鼻炎の症状を緩和する薬。抗がん剤で脱毛はしなかったけど、鼻毛は薄くなりました。ホコリが鼻の穴からダイレクトインするので、相談の結果アレグラ60を処方してもらい、外出するのが楽になりました。
服用する量は自分でコントロールしていて、1日の上限は2錠(120mg)まで。ドラッグストアで市販されているアレグラFXと同じ成分(のはず)です。じんまじん・皮膚のかゆみなどの症状を軽減するのにも処方されるようです。
- 副作用など注意事項
- 小児・高齢者・妊婦中・授乳中は、服用を避けること。アレルギー症状を起こしたことがある人は医師に相談すること。かぜ薬代わりに服用しないこと。稀にアナフィラキシーショックがある。
鼻炎(2)
ディレグラ
ディレグラは、アレグラに鼻づまりを解消する効果が追加された薬。花粉症の季節、ステロイドを含む下記↓のコールタイジンを多用し過ぎないように処方してもらいました。鼻血も少なくなり、メンタル的にも楽になりました。
現在の私に合っている薬ですが、難点が二つあります。一つ目はデカいこと。アレグラの約3倍はあり、飲むのを失敗すると「うんがっんっん」てなります。二つ目は、食間に飲む薬。慣れるまで、よく飲み忘れました。(食事の1時間前 or 2時間後)
- 副作用など注意事項
- 眠気・便秘・下痢・頭痛など。アレルギー症状を起こしたことがある人は主治医に相談。かぜ薬代わりに服用しないこと。稀にアナフィラキシーショックがある。
鼻血
コールタイジン
コールタイジンは、鼻腔のはれや通りを良くする薬。私は抗がん剤の副作用で、鼻の粘膜の炎症・充血などによる鼻血が少し出ます。不快な鼻みずをすすって刺激を与えないように処方されました。とくに空気が乾燥する日は鼻血の量が減り、楽になります。
このコールタイジンは、ドラッグストアで市販されているのと同じ成分(のはず)です。ステロイドを含んでいて、私の場合は原則1日2回。鼻血が多いときだけ、3時間以上の間隔をおいて3~4回までとされています。
- 副作用など注意事項
- 使いすぎ、長期間の使用を避けること。症状を悪化させたり、効き目がなくなる場合がある。
口内炎(1)
アズノールうがい液
アズノールうがい液は、口やのどの粘膜の炎症を抑える(治す)薬。私は、うがいは基本的に水で十分と思っています。でも、体に感じていない口内炎(炎症)があるという仮定で、1日1~2回(やや薄めの)アズノールでうがいをします。
私の場合、抗がん剤の影響で白血球が少ないときもあり、口内炎ができてからアズノールを使用しても治らないです。予防策として数名の看護師さんのアドバイスもあり、うがいは水(+アズノール)で合計5~6回しています。
- 副作用など注意事項
- 稀に刺激を強く感じる人がいる。出血している傷が口内にある場合は使用しない。目薬と勘違いして使用しない(←この誤用が多いようです)。
口内炎(2)
イソジン
イソジンは、口や喉についた細菌やウイルスを除去する薬。殺菌力が強く、濃度は違いますが、手術する前の肌の殺菌にも使用される薬です。私には刺激が強いようで、人の多い場所に外出したとき、イソジンでうがいをしています。
抗がん剤で治療をはじめた当初、口内炎がよくできました。その原因を看護師さんに聞いてみると、口内の常在菌(善玉菌)までイソジンで殺菌しているのでは?というアドバイスがあり、使用回数を減らすと口内炎もできなくなっていきました。
これ↑は、あくまでも推測です。抗がん剤の副作用で避けようがなかった、実はイソジンの使用方法を間違っていた、など他にも口内炎ができる原因は考えられます。参考にする程度にしてください。
- 副作用など注意事項
- 歯を茶色に着色することがある。口内の荒れ、刺激を感じる人がいる。稀に、ヨードアレルギーの人がいる。
口内炎(3)
ロキソニン、ムコスタ
ロキソニンは、炎症・痛みを抑える薬。ムコスタは、胃の粘膜を保護・修復する薬です。口内炎ができて痛みをガマンできないとき、ロキソニンとムコスタを頓服として服用しています。
ロキソニンはよく効く薬ですが、胃がんの私には刺激が強すぎます。なので、胃の粘膜を保護するムコスタとセットで服用するように処方されました。抗がん剤の治療をはじめて約半年、体調管理ができるようになってきました。最近、口内炎はできていません。
- 副作用など注意事項
- ロキソニンは胃腸に刺激のある薬で、胃痛、腹痛、吐き気などの症状が出ることがある。他には、発疹、肌のかゆみ、せきなど。
過去の抗がん剤で、服用していた薬
過去の抗がん剤の副作用は、こちら↓をご覧ください。
吐き気、嘔吐
ナウゼリン
ナウゼリンは、吐き気止めの薬です。吐き気・嘔吐は、抗がん剤の代表的な副作用。吐き気止めにはいろいろな薬があり、進行性胃がん(+転移性肝がん)の私には、比較的に副作用が少ないナウゼリンが処方されました。
ナウゼリンは、食事の30分くらい前に服用すると吐き気がなくなります。食べやすくなって、嘔吐は1回もしませんでした。
- 副作用など注意事項
- 稀に、下痢・便秘になる人がいる。眠気を感じる場合があるので、運転に注意。
下痢
タンニン酸
タンニン酸は、下痢止めの薬です。抗がん剤の副作用に苦しんでいた私に、これ以上の副作用の心配が少なくて安心できる下痢止めとして処方されました。効き目は穏やかで、強くはありません。
- 副作用など注意事項
- 牛乳アレルギーの人は、服用前に医師に相談すること。
タンニン酸が原因で起こった事件は↓こちら。
切れ痔
ポステリザン
ポステリザンは、痔を治す薬(いわゆるボラギノール)です。痛み、かゆみ、腫れ、出血などを抑えます。上記の事件で切れ痔になった私は、二ヵ月ほどかかって痔を治しました。いまでも、ウンチには少し不安が残っています。
肛門は思った以上に奥にあって、先を突っ込む仕様になっています。これがなかなか難しかったです。結局、ゴム手袋をした指先にポステリザン軟膏を出し、その指を肛門に突っ込んで塗るという使い方をしていました。
- 副作用など注意事項
- 副作用は少ないようです。長期使用で、稀に緑内障・白内障など目に副作用が出ることがあるので注意すること。
病院で処方される薬は、ただでさえ強力。それなのに、処方された袋には「強力」と強調してありました。痔、恐るべし。
その他の症状の軽減・対策など
乾燥肌(手、指先、爪)
ヒルドイド
ヒルドイドは、肌の血行を良くしたり乾燥を防ぐ薬です。
手の甲がカッサカサになって副作用か聞いてみると、限りなく老化と診断されました。うがい・手洗いは、感染症を予防する基本。塗ると、たしかに肌の調子はよくなります。
現在の抗がん剤(タキソール)の副作用に、爪の変形があります。爪、指先に塗れば、多少は効果があるかもしれない、と処方してもらいました。市販はされていません。
- 副作用など注意事項
- ほぼ無いようですが、赤み、かゆみ、発疹がでることがある。
ドライアイ
ヒアレイン
ヒアレインは、ドライアイなどの症状を改善するため眼に保湿・潤いを与える目薬です。名前の由来になっているヒアルロン酸が含まれていて、安全性が高くメジャーな目薬。
現在の抗がん剤(タキソール)の副作用で、朝起きると目にむくみがあります。症状が改善される訳ではありませんが、点眼すると目の動きは楽になります。また、原因は不明ですが、起きて数時間だけ目が部分的にボヤケることも。寝る前のスマホをやめたら、症状が改善されました。
- 副作用など注意事項
- 基本的に副作用はないようですが、かゆみ、刺激、充血などがあれば、医師に相談すること。
目のむくみ
あずきのチカラ
朝起きて、むくみがヒドいときに「あずきのチカラ」を使っています。30秒レンチンすれば、ほんわかと温かくなり、目に乗せると気持ちいいです。
むくみ、ボヤケがすぐに解消される訳ではありませんが、目覚めはスッキリ。最近のお気に入りです。
- 注意事項など
- 二度寝(遅刻)に注意。温めすぎ、ヤケドに注意。次の使用まで4時間以上空ける。水洗いをしない。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 症状を主治医に伝え、副作用かどうか確認する。
- 処方された薬は、主治医・看護師さんのアドバイスを守る。
- 副作用を軽減する薬は、量をコントロールする。