抗がん剤の点滴【漏れたときの対応】注意すること、その後の対処など

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私は抗がん剤の点滴を、CVポートからしています。CVポートを埋め込んで(造設して)2年、はじめて抗がん剤が漏れる経験をしました。

抗がん剤を点滴するとき、私が注意していること、漏れたときの対応、その後の対処、処方された薬などです。

  1. 抗がん剤の点滴で注意していること
  2. 漏れたときの対応、その後の対処など
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抗がん剤の点滴で注意していること

抗がん剤(点滴)が漏れるとは

血管の外に漏れること

抗がん剤(点滴)が漏れるとは、針(カテーテル)が血管を突き破ったり抜けてしまい血管の外に漏れることです。

チューブを引っかけたりしない限り、勝手に抗がん剤が漏れることはないと思います。ただ、治療を長く続けていると血管がもろくなり、漏れやすい血管になる可能性はあるかもしれません。

点滴針については、中山先生の記事(Yahoo!)がわかりやすく参考になると思います。

点滴をしている間、腕に針が刺さっていると思っている人が多いのではないでしょうか。実は針が刺さっているわけではないのです。twitterで2万リツートを超えたこの話を図で説明します。

抗がん剤の種類、タイプ

漏れると炎症(壊死)を起こすタイプがある

抗がん剤にはいろんな種類があって、漏れると周囲の細胞が炎症(壊死)を起こすタイプがあります。

  • パクリタキセル(タキソール)
    • 壊死性の抗がん剤
  • ラムシルマブ(サイラムザ)
    • 非壊死性(非炎症性)の抗がん剤

いま私が投与しているパクリタキセルは、注意が必要な抗がん剤です。詳しくは主治医、または国立がん情報サービスの「血管外漏出」をご確認ください。

点滴をはじめる前にしていること

楽な姿勢をキープする

私の場合、抗がん剤の点滴が終了するまで約2~4時間ほどかかります。

あまり動かず楽な姿勢をキープするため、まずトイレに行き、必要なものはテーブルに出し、ベッド(リクライニングチェア)の動作確認をしたり、ひざ掛けや上着等を準備してから点滴をはじめるようにしています。

点滴中に注意していること

急に動かない

抗がん剤が漏れる原因は、チューブを引っかけるのが一番多いと私は思います。

チューブを確認しながらゆっくり動き、途中でトイレに行くときも、念のため周りに子ども等がいないか確認しています。

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漏れたときの対応、その後の対処など

CVポートについて

私は、CVポートから点滴をしています

CVポートで点滴中(専用のヒューバー針、心電図モニタ)

私は腕の血管が細く、治療を続けるために左胸にCVポートを埋め込み(造設し)そこから抗がん剤を点滴しています。

点滴は専用の針(ヒューバー針)を使用します。その下に写っているパッドは、心電図モニタのパッドです。
Wikipedia 心電図モニタ

抗がん剤「タキソール(パクリタキセル)+サイラムザ」で土俵際から回復しはじめた私に、信頼する看護師さんがアドバイスをしてくれました。 CVポートって知って...
CVポートを用いて薬液の投与を行う際には、専用の針(ヒューバー針)が必要.ポート本体上部のシリコーンゴムにヒューバー針を刺し薬剤がカテーテルを通じて投与される.ヒューバー針はフーバー針,ノンコアリングニードルとも呼ばれる.

抗がん剤が漏れた原因

ヒューバー針が抜けてしまった
  1. ヒューバー針を固定しているテープの一部が、Tシャツの裏に貼りついていた
  2. 体温を測るため襟首を持ち上げたら、テープも一緒に剥がれてしまった
  3. ヒューバー針も一緒に抜けてしまい、パクリタキセルが皮膚に漏れてしまった

抗がん剤が漏れたときの対応

すぐに看護師さんを呼ぶ

私が漏れた抗がん剤は、パクリタキセル(タキソール)です。点滴中、なにか異変を感じたら、すぐに看護師さんを呼んで(ナースコールをして)指示に従ってください。

  • 今回の対応
    1. 針が抜けたことを伝える
    2. 点滴をストップ
    3. Tシャツを脱ぐ
    4. 漏れた部分を確認
    5. テープ等をすべて取る
    6. 十分に拭き取る
    7. 主治医に確認、診てもらう

ちなみに、パクリタキセルが染みたTシャツはその場で廃棄処分になりました。どんな風に残留するか予想できず、家庭ゴミにも出せないためです。

2018.09.20 追記
後日、化学療法担当のベテラン薬剤師さんに「パクリタキセルがついた服は塩素系漂白剤で洗えばOKですよ」と教えていただきました。漏れて廃棄処分した日はその薬剤師さんがお休みで、ファイザー(株)に確認した対応です。

その後、体の変化や対処など

体の変化を1日数回チェック
  • 対応が早かった
  • 少量の漏れだった
  • (まだ)炎症等がない

この3点からしばらく様子をみることにし、すぐに帰宅してシャワーで十分に洗い流しました。

血管外漏出による軽い炎症(CVポート)

その3日後、CVポート(黄色い丸印)の周辺に軽く炎症が起きた(少しヒリヒリする)ので皮膚科を受診しました。

処方された薬、アドバイスなど

アンテベート軟膏0.05% 5g

炎症は軽度で心配はなく、炎症を抑えるアンテベート軟膏が処方されました。

アンテベートは少し強めのステロイド薬で、必要以上に使いすぎると効果がなくなっていきます。用法用量(今回は朝夕2回まで)を守って、痛みを感じるときは保冷剤等で冷やしてくださいとのことでした。

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 抗がん剤には、漏れると炎症(壊死)を起こすタイプがある。
  2. 点滴をはじめる前に、楽な姿勢をキープするため工夫や準備をする。
  3. 点滴中はチューブを確認しながらゆっくり動き、周囲も確認する。
  4. なにか異変を感じたら、すぐに看護師さんを呼んで指示に従う。
  5. 漏れたら体を1日数回チェックして、なにかあればすぐに受診する。
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