抗がん剤治療を続けると、副作用で口内炎や虫歯になりやすくなってきます。口の痛みは食欲・集中力・睡眠など生活の質が下がるので、早めの予防・対策が大切です。
私が近所の歯医者さんを選んだ理由、虫歯の治療で準備したこと、注意していることなど。
- 近所の歯医者さんを選んだ理由
- 準備したこと、注意していること
近所の歯医者さんを選んだ理由
抗がん剤治療と口の副作用
抗がん剤治療を続けていくと、口にも副作用が現われやすくなります。
- 口内炎
- 虫歯
- 顎骨壊死
など
口の痛みは睡眠の質を下げ、食事ができずに体力が落ちたり、感染症に発展する可能性もあります。口内ケアは、早めの予防・対策が大切です。
私は歯の根元(歯間)に虫歯が数か所できました。たぶん体重が10kg減った2年前、歯ぐきも一緒に痩せてしまい、エナメル質のない歯の根元が露出して小さな虫歯ができはじめたと考えています。
どこで虫歯の治療をするか選べる
どこで口内ケア・虫歯の治療をするかは、個人で選ぶことができます。
- 抗がん剤治療をしている病院の歯科
- 近所の歯科・歯医者さん
近所の歯医者さんを選ぶ場合
私が治療を続けている「がん診療連携拠点病院」には、無料でいろんな相談ができる「がん相談支援センター」(窓口)があります。虫歯の治療を相談すると、抗がん剤治療にご理解のある近所の歯医者さん(がん診療連携登録歯科医)を紹介してくれました。
いつもお世話になっている主任さんから、名簿のコピーまでいただきました。
近所の歯医者さんを選んだ理由
口の痛みは、食欲・集中力・睡眠など生活の質が下がります。急に痛みだした場合でも、近所の歯医者さんだと通院しやすく心強いです。
- メリット
- 通院時間が短い
- 待ち時間が短い
- 短期間に集中して治療しやすい
- デメリット
- カルテの共有ができない
- 主治医との連携が必要
これから長いおつき合いになると考え、時間効率もよくなる近所の歯医者さんで治療することを私は選びました。
準備したこと、注意していること
準備したこと
紹介状は、歯医者さん(がん診療連携登録歯科医)によって必要・不要があるみたいです。
不要な歯医者さんでも、紹介状があると主治医と歯科医が連携・連絡しやすくなります。主治医に相談して紹介状を書いてもらうと、治療がスムーズに進むと私は思います。
私が注意していること
いまの私は抜歯・神経を抜く治療もOKで、歯医者さんにお伝えしている内容はこの2点です。
- 免疫機能が低下しているので、感染症に注意してください
- 出血が止まりにくいときがあるかもしれません
これは抗がん剤治療をしている人の一般的な症状で、登録歯科医の先生なら十分にご理解されている内容です。
私が注意することは、不注意による感染症です。
- うがい
- 手洗い
- 薬の飲み忘れ
- 翌日に疲れを残さない
など
処方された薬(1)フロモックス100mg
フロモックスは、殺菌して感染症の改善・予防をする薬です。抗がん剤の副作用(骨髄抑制)で、白血球の数値が安定していません。感染症を予防するため処方されました。
セフェム系の抗生物質で、私が発熱など血液検査でCRPが上昇しているときに処方(点滴)される抗生物質と同じタイプです。
体調管理が難しい。抗がん剤中は免疫力の低下で簡単に38度オーバーの発熱をする。で、抗生物質の点滴なう。うがい、手洗い、歯磨きが健康管理の第一歩。 pic.twitter.com/1VTCcVCT43
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2016年7月20日
- CRPは、体で炎症が起きると血中に現れるタンパク質のこと。炎症が強いほどCRP値は高くなる。
Wikipedia C反応性蛋白
処方された薬(2)ノイエルカプセル200mg
ノイエルは、胃の粘膜を保護する薬です。処方された薬による胃炎や胃のムカつきを抑えるために処方されました。
処方された薬(3)ボルタレン25mg
ボルタレンは、炎症(痛み)を抑えて熱を下げる薬です。いつも処方されているロキソニンと同じタイプの薬で、神経を抜く治療で処方されました。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 抗がん剤治療を続けると、口に副作用が現われやすくなる。
- 口の痛みは、食欲・集中力・睡眠など生活の質が下がる。
- 口内ケア・虫歯の治療は、早めの予防・対策が大切。
- 口内ケア・虫歯の治療は、近所の歯医者さんも選べる。
- 近所の歯医者さんを選ぶ場合、登録歯科医を紹介してもらう。
- 紹介状を書いてもらうと、主治医と歯科医が連携・連絡しやすくなる。
平八郎が読んだ感想 心が軽くなり、迷いがなくなった
平八郎が読んだ感想 生存率、余命を決める3つの要素