いままで見た抗がん剤の説明書の中で、断トツにわかりやすくて情報量も多い患者さん向けパンフレット。
抗がん剤別に治療内容や注意事項、現れやすい副作用の時期、日常生活での対処法や工夫などが詳しく書かれてあり、とても役立つ内容です。
- 薬物療法(抗がん剤治療)の説明書
- パンフレットを見る方法
薬物療法(抗がん剤治療)の説明書
薬物療法の説明書で大切なこと
静岡がんセンターのホームページに、がんの種類別(抗がん剤別)薬物療法のオリジナル説明書(患者さん向けパンフレット)が無料で公開されています。
参考記事 中日新聞
このパンフレットを読めば、その抗がん剤治療のスケジュールや副作用の対策など知っておくことができます。
「平八郎さん、何かわからないことがあったらいつでも聞いてくださいね」
私が抗がん剤治療をはじめた約3年前、いろんな人に声をかけていただきました。でも、「だれに何を聞いていいのか」よくわかりませんでした。
このパンフレットは、そういった医療機関などサポートする側と患者側の「あたり前」や「距離」など、ちょっとした思い込みを小さくするとても大切なものと私は思います。
パンフレットを見る方法
1)がんの種類を選ぶ
ページを読み進めると、がんの種類を選ぶ項目があります。一覧から該当する項目を選んでください。(例、胃がん)
2)抗がん剤を選ぶ
抗がん剤の一覧にある「(PDFマーク)」をクリックすると、パンフレットをパソコンやスマホから見ることができます。(例、SOX療法)
3)注意事項、アンケート
見る前に「注意事項」と「アンケート」が表示されます。内容を確認(同意)して、パンフレットを見てください。(アンケートは初回だけだと思います)
アンケートの下に、数字を入力する確認欄があります。
よかったところ
いままで見た抗がん剤の説明書の中で、情報量も多く断トツでわかりやすい内容です。これを作成された静岡がんセンターはスゴイと思います。
とくに副作用に関して詳しく書かれてあり、医療費等の解説まであります。
- 各副作用について
- 現れやすい時期
- 程度の目安
- 病院に連絡するタイミング
- 日常生活の対処と工夫
など
副作用は、対策を知っている・知らないで生活のレベルがぜんぜん変わります。主治医や看護師さんとコミュニケーションや相談をしやすく、こうした会話が「がんばろう」という気持ちにつながっていきます。
少し残念なところ
説明書の公開は、2019.03の時点で90種類以上あります。でも、まだ肺がんや乳がんなどがありません。これからも少しずつ増えていけばいいなと思います。
画像が説明書にもう少しあると、もっとわかりやすくなると感じました。
閲覧はパソコンやタブレット端末を想定しているようで、スマホからは少しむずかしいです。(文字の大きさもかなり小さくなります)
パンフレットが見れるようになるまで(とくに初回は)リンクや数字入力等わかりにくいです。ご高齢の人にはむずかしいかもしれません。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 副作用は、対策を知っている・知らないで生活のレベルがぜんぜん変わる。
- 主治医や看護師さんから積極的にアドバイスをもらい、できることを増やす。

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