抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
がん患者専用の食堂に行って、メニューを見ながらオーダーする。そんな感覚で嫁に料理をリクエストして、調子に乗るなと言われた一冊。
末期のスキルス胃がんの私が、副作用に関係なく食事の楽しさ・大切さを再確認できた本です。
- ざっくりとした本の内容
- 食事・食生活の改善で失敗したこと
- この本をおすすめする理由
抗がん剤・放射線治療と食事のくふう

ざっくりとした本の内容
最大の特徴は、11の副作用・症状別に適したメニューを選べること。
- 176品のメニューをオールカラーで紹介
- メニューごとに症状別おすすめ度を掲載
- レシピはすべて作りやすい1人前の分量
- 副作用・症状別に対処法やアドバイスも
病院食ですが、ふつうに美味しいです。材料は、すべてスーパーで買える食材でOK。和洋中を問わず、主食・主菜・副菜・汁物・デザートが掲載されています。
副作用・症状別に選べるレシピ
私の副作用は、抗がん剤の治療期間や体調によって変化しています。
- 食欲不振
- 吐き気・おう吐
- 味覚の変化
- 嗅覚の変化
- 口内炎(のどの炎症)
- 胃の不快感
- 膨満感
- 便秘
- 下痢
- 摂食困難(口を開けにくい)
- 白血球減少
この本は副作用・症状別に食事を選びやすく、レシピが1人前の分量もすごく参考になります。慣れてくれば、食材や味付けを変えてアレンジもできるレシピです。
この本を紹介するにあたって
食事・食生活の改善で失敗したこと
単純に栄養のバランスだけじゃダメ
「抗がん剤・放射線治療と食事のくふう」を購入する前に、じつは「タニタの社員食堂」を3冊購入して参考にしました。

栄養のバランス・ボリューム等すごく良かったんですが、食べやすさ・味付けが合いませんでした。抗がん剤の副作用がある私にとって、食生活の改善は、単純に栄養のバランスだけじゃないことを実感しました。
この本をおすすめする理由
じつはスゴい病院食
実際にレシピを作ってみると、病院食のスゴさがよくわかります。栄養のバランスはあたり前、食べやすさまで考えられていました。
しばらく作っていると、少しずつアレンジができるようになってきます。そこでもう一度「タニタの社員食堂」を見てみると、料理のバリエーションが一気に増えました。
この本は、いろんなレシピを「栄養のバランス+食べやすく」アレンジするコツもわかる本だと思います。
この本が向いていない人
がんを治すレシピを探している人
この本に、がんを治す目的のレシピ・食事は掲載されていません。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- がん患者の食事は「栄養のバランス+食べやすさ」が大切。