瞑想で集中力の訓練。スピリチュアルでもなく、悟りも開かない呼吸法

夏のテラスで飲むアイスロイヤルミルクティー

胃がんの闘病生活がはじまったころ、一人になると、すぐにネガティブなことを考えていました。集中力はなく、何をやっても10分と続かず空回り。ちょっと落ち着こうと深呼吸してみると、体が少し楽になったのがわかりました。

あれ、オレ酸欠とちゃう!?

これが転機となって、運動する理由がハッキリして継続することができたり、瞑想(深呼吸)することで集中力も高くなっていきました。

スポンサーリンク
Google AdSense PC

呼吸と運動の大切さに、今さら気がつく

パルスオキシメーター

看護師さんに酸欠(貧血、胃からの再出血)か聞いてみると、「(パルスオキシメーターは)97あるから大丈夫やで。しばらく運動できてへんから、心臓がサボってんちゃう?笑」と明るく元気づけてくれました。

運動をする理由・必要性

心臓がサボってる………あっ!

このとき、なにを今さら?と思える大切なことに気がつきました。

呼吸って、めっちゃ大事やん。

数分間、呼吸を止める(酸素がなくなる)だけで死んでしまうこと。血液は、その酸素と栄養を全身に運んで、二酸化炭素と老廃物を回収していること。心臓は、その血液を体中に循環させていること、などなど。

だから、心臓を鍛えるために運動する必要があるのかと。

あまりにもアホすぎる自分にビックリしました。(後に、ふくらはぎ・太ももが第二の心臓と知り、スクワットをがっちょんがっちょんするようになります)

chiara-pinna-01

私がしている瞑想・呼吸法

「ただ、呼吸はちょっと浅くなってるかもね」というアドバイスがあって呼吸に興味がわき、瞑想・呼吸法関連の中から一冊ポチってみました。

瞑想とは、雑念を払うこと

わたしがパニックになるのは、「過去に対する後悔」「未来への不安」「するべきこと」「したいこと」などが頭の中いっぱいに広がったときです。こうなると思考が停止して、集中力もなくなり、何もできなくなります。

最初、頭の中はさまざまな懸案事項や、心配事や、期待や、アイディアなど(=それらの思考対象をまとめて、「雑念」と呼びますが、その雑念)で溢れています。(P.73)

瞑想の第一段階は、持ち出されてきた思考対象(雑念)に対して「今は、瞑想中だから、それは後で考えよう」とその考えをやめることです。(P.74)

なるほど。瞑想とは、一時的に考えるのをヤメて雑念を払うことでした。瞑想してみると、いろんなことが頭の中に次から次へと出てきます。

  • あ、電話すんの忘れてた…
  • オレ、どうなんねやろ…
  • ハンバーグ食べたい…
  • あの看護師さん、笑顔ステキやなぁ…
  • なんで、こんなことになったんや…
  • 薬なくなるけど、言うたっけ…
  • 晩ごはん、なにかなぁ…
  • がん、小さなってんかなぁ…

これを頭の中から押し出すイメージで、次々と繰り返します。はじめは瞑想どころじゃなく、「いつ無くなるねん…」という感じです。こんなことを続けた結果、体感で少しずつ雑念を払えるようになっていきました。

実際にやってみて、変化していく自分にも気づき、継続することの大切さも感じました。知識はあくまでも知識、本を読んだだけでは自分を変えられないことも実感しました。

わたしの呼吸法

始めよう。瞑想では、腹式呼吸が推奨されています。わたしには難しく、胸式・腹式にこだわらず両方で呼吸をしています。

普段の呼吸より、息を30%ほど多く吸って、多く吐くイメージで呼吸をします。すると胸とお腹が勝手に動くので、それに逆らわない呼吸法になっていきまいました。

また、ゆっくり呼吸するとだんだん息苦しくなってきます。なので、息は速く吸って、ゆっくり吐くという呼吸法に自然となりました。

独自に変化したけど、今はがんを治すことが最優先。本来の呼吸法じゃないけど、集中力を訓練するため、雑念を払うことができれば十分と考えています。

瞑想で困ったこと、良かったこと

瞑想といえば座禅・胡坐(あぐら)のポーズ。「始めよう。瞑想」でも推奨されています。ところが困ったことに、私はそのポーズをキープできませんでした

「f瞑想」といいますが、第一段階の瞑想を場所や時間に関係なく気軽に行う瞑想法です(中略)座布団などに胡坐で座るのではなく、椅子や腰掛に座って瞑想するので、腰掛瞑想といいます。(P.163-166)

私はこの第一段階の(雑念を払うだけの)f瞑想・腰掛瞑想を、ポーズや場所を気にせず一日数回しています。

椅子に座ってする瞑想
わたしの基本の瞑想スタイルです。背筋を伸ばしやすく、姿勢のキープもしやすいです。私は、浅めに腰掛けると瞑想しやすくなります。
立ったままする瞑想
最近多くなってきたのが、立ったままの瞑想です。両手をどこかに添えて立ってみると、実は、これが自分にとって一番楽な姿勢じゃないかと思っています。
寝たままする瞑想
仰向けに寝て、やや大の字になってする瞑想です。夜中に目が覚めてしまって、ネガティブな考えに押しつぶされそうなとき、寝てしまってもいい瞑想です。

とくに、寝たままの瞑想は、これまで何度も助けられています。ポーズにとらわれない瞑想を知ることができて良かったです。

集中力を維持するために、やっていること

  • 一時的に考えるのをヤメる
  • 雑念を払う
  • 頭の中から考えを押し出す

これを闘病生活(実生活)に応用していきました。瞑想中は雑念として払えるけど、なかなかそうもいかない事がでてきます。でも集中力を維持するために、目の前以外のことは雑念として払う必要があります。

そこで私は、一時的に頭の中から押し出した「やるべきこと」と「したいこと」を、その場でササっとメモるようにしました。いわゆる、ToDoリストです。

これで安心して雑念として払うことができ、少しずつ目の前のことに集中できるようになっていきました。

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 呼吸と運動の大切さを、再確認した。
  2. 呼吸法を調べていたら、瞑想にたどり着いた。
  3. 瞑想の第一段階は、雑念を払うことだった。
  4. 瞑想のポーズにも、いろいろあることがわかった。
  5. 雑念を払うと、集中できるようになっていった。
あとがき

結局なにもせず、一日が過ぎていく。余命宣告でカウントダウンされていた私にとって、これが一番辛かったし、どんどん焦りました。

集中力が戻ってきて、一つひとつ確実に進んでいる実感があったとき、本当にうれしかったのを覚えています。

トップへ戻る