がんの治療を続ける【QOL】生活の質を向上させる方法を考えた話

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肝臓に転移したスキルス胃がんの治療を続け、もうすぐ3年。多くの人に支えていただき、ここまで治療を続けることができました。

生活の質を向上させる方法を考えながら、なんとか自立することができるようにもなりました。その方法を、簡単にまとめてみました。

  1. QOL(クオリティオブライフ)とは
  2. 生活の質を向上させるために
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QOL(クオリティオブライフ)とは

QOL(クオリティオブライフ)とは

QOLとは、いい体調をキープすること

QOL(クオリティオブライフ)は、一般的に「生活の質」と説明されます。

QOL
どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念
Wikipedia クオリティ・オブ・ライフ

私は胃がんになるまで、自分の人生や意味を深く考えたことはありませんでした。がんの治療には、ただでさえ悩むことがたくさんあります。そんなときに、急にこれからの生き方や自分らしい生活を考えろと言われてもピンときませんでした。

なので私はQOLのことを、治療を続けていくため、できる限りいい体調をキープ(コントロール)すること。言い換えると、いままで通りの生活を続けやすい工夫をすること。そう理解することにしました。

生活の質を向上させるとは

工夫して「できること」を増やすこと

がんの治療をはじめると、抗がん剤の副作用等でいろいろできないことが増えていきます。そのため生活の質が低下し、いままで通りの生活ができなくなっていきました。

抗がん剤にはいろんな副作用があり、症状は個人によっても違います。いい体調をキープ(コントロール)するには、自分に合った方法を見つけていく努力が必要でした。

肝臓に転移したスキルス胃がんの治療を続け、もうすぐ3年。少しづつできることを増やしていった結果、まったく同じ生活はできなくても、治療をはじめた頃からは考えられないほど生活の質は向上しています。

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生活の質を向上させるために

できることを増やすには

「助けてください」と言える人を増やす

助けてくださいと言える人とは、治療や生活をサポートしてくれる人、またはお互いに支え合える人のことです。

心の支えだったり何かを手伝ってもらったり、できる範囲でいろんなことをサポートしてくれる人のことで、もちろん主治医や看護師・薬剤師さんなども含まれます。

人は一人で生きていくことはできません。だからといって、助けてくださいと言える人を増やすことは、おんぶに抱っこで生きていくことではありません。自立するためです。

私は支え合える人・サポートしてくれる人たちから、たくさんの知恵や工夫を学びました。自分(たち夫婦)でできることがどんどん増えていき、気がつけば自立できるようになっていました。

自立については、こちら↓もご覧ください。

自立しようと頑張っているのに、なぜか孤立してしまう人を病院で何人も出会いました。 肝臓に転移したスキルス胃がんの治療を続けて2年半。どうすれば自立できるの...

生活の質を向上させるには

「どうしたいのか」整理してから相談する

できないこと・困っていることを整理すると「どうしたいのか」がはっきりして、うまく相談や質問ができるようになっていきます。すると自分に合った方法を見つけやすくなり、できることが増えて生活の質が向上していきました。

  • 主治医に相談する
  • がんサロンで仲間を見つける
  • セミナー等で質問する

気をつけているのは、「誰になにを相談して」困っていることを解決するかです。

漠然と主治医に診察してもらったりセミナーやがんサロンに参加しても、生活の質は向上していきません。困っていることを相談・質問できる人(場所)、仲間が増えることで生活の質は向上します。

行動を変えたとき、私(たち夫婦)の生活は変わりました。たぶん、なにかを待っていたり考え方を変えても、あまり生活は変わらないと私は思います。

後半↓に続く。

私は新しいこと(やりたいこと)を増やすとき、「なにかをヤメる、捨てる、減らす」ようにしています。 時間や場所には限りがあり、いろんなことを詰め込み過ぎると...

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. QOL(クオリティオブライフ)とは、いい体調をキープすること。
  2. 生活の質を向上させるとは、工夫して「できること」を増やすこと。
  3. できることを増やすには、「助けてください」と言える人を増やすこと。
  4. 生活の質を向上させるには、「どうしたいのか」整理してから相談する。
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