私は胃摘をせず、抗がん剤だけでスキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)の治療を2年間続けています。
スキルス胃がんは、内視鏡・胃カメラで定期的に検査をしています。その記録画像を、入院した翌日から2年後まで比較できるようにまとめたページです。(2年目以降のリンクあり)
- スキルス胃がんができた場所、治療方法など
- 輸血+入院をした翌日(2016年03月)
- 4か月後(2016年08月)
- 1年後(2017年04月)
- 2年後(2018年03月)
スキルス胃がんができた場所、治療方法など
スキルス胃がんができた場所
スキルス胃がんができた場所は、上部の背中側です。そこから肝臓に転移しました。
治療方法など
2016年3月、突然吐血して輸血+入院をしました。
私はスキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)のステージ4で、手術はできず(胃摘してもあまり意味がなく)抗がん剤だけで治療を続けています。
輸血+入院をした翌日(2016年03月)
スキルス胃がん
- 内視鏡・胃カメラ検査をした理由
- 止血の確認
- 止血クリップの回収(2本)
- 組織を採取して生検に出す
突然吐血をして輸血+入院をした翌日、止血の確認とクリップの回収をしました。出血したのはクリップの部分ですが、腫瘍(白い部分、白苔)は画像に収まりきれず広範囲に広がっていました。
生検の結果
2016年04月、生検+CTの結果は肝臓に転移した進行胃がん(4型スキルス)だったことを告知されました。
Wikipedia 生体組織診断(生検)
Wikipedia スキルス
4か月後(2016年08月)
スキルス胃がん
- 内視鏡・胃カメラ検査をした理由
- 抗がん剤の効果を確認するため
治療をはじめてから4か月後の内視鏡・胃カメラの画像です。胃壁の表面に広がっていたスキルス(白かった部分)は、ほぼなくなっていました。
でも、スキルスは胃壁(の中)を沿って進行するがんです。表面的に見えなくなっただけで、消えたわけではありません。
抗がん剤
抗がん剤の点滴、3クール目、第3週。2本目はサイラムザ。 pic.twitter.com/9dkLKeM1LV
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2016年8月5日
抗がん剤の点滴、3クール目、第3週。4本目はタキソール。ちなみに、薬価は16.7mlで22,071円也。自分の場合は21.7ml使用するので、1回分の価格は28,679円。(すべて保険を適用する前) pic.twitter.com/Wn2rQANnhm
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2016年8月5日
最初に投与した抗がん剤「TS-1+シスプラチン(ランダ)」は、効果はあったけど副作用が強く現れ1クールで断念。その次の抗がん剤として投与したのが、この「サイラムザ+パクリタキセル(タキソール)」でした。
副作用もまだ軽くて奏功したため、別の抗がん剤に変更しながら2年以上投与を続けることになります。
CVポートの埋め込み手術(造設)
私はもともと血管が細く、数か月後には1回で点滴針を刺す(ルートを確保する)ことがむずかしくなってきました。治療を続けるため、上記のツイートをする数日前にCVポートの埋め込み手術(造設)をしています。
1年後(2017年04月)
スキルス胃がん
- 内視鏡・胃カメラ検査をした理由
- 抗がん剤の効果を確認するため
治療をはじめてから1年後の内視鏡・胃カメラの画像です。
このころから、スキルス胃がんは進行も縮小もせずこの状態をキープしてくれるようになりました。そのお陰で、転移した肝臓がんの治療に集中することができました。
抗がん剤
このとき投与していた抗がん剤は、引き続きサイラムザ+パクリタキセル(タキソール)です。
抗がん剤の点滴
11クール、1週目、サイラムザ + タキソール(パクリタキセル)無事終了 pic.twitter.com/NOsVJhXC0F— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2017年4月14日
2年後(2018年03月)
スキルス胃がん
- 内視鏡・胃カメラ検査をした理由
- 抗がん剤の効果を確認するため
治療をはじめてから2年後の内視鏡・胃カメラの画像です。スキルス胃がんは、引き続き進行も縮小もせず現状をキープしてくれていました。
抗がん剤
抗がん剤の記録
TS-1、7クール目
本日の朝食後から2週間
朝夕20mg×2錠 pic.twitter.com/y6eADuh9bh— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2018年3月12日
2017年10月より、転移した肝臓がんから、スキルス胃がんの治療に集中していく方針に変更。抗がん剤もTS-1に変更しました。
私はTS-1の副作用が強く出るので、減薬・期間短縮で服用しています。
スキルス胃がんは、抗がん剤をTS-1に変更してからもほとんど変化がありません。でも、放射線状・星形に広がる独特の形を1年以上キープしてくれ、私はこの結果に大満足しています。
2年前は、もっと大きく広がっていました。進行の早いスキルス胃がんを抑えることができ、生死を分ける(私の場合)転移した肝臓がんも今のところTS-1で効果が確認できています。
もし仮にスキルス胃がんが進行した場合、全摘する。これは私の選んだ治療方法の条件です。そのときは、いま以上に体力が必要になります。そのためにストレッチ、筋トレ、ウォーキングなど運動を毎日続け、私は多くのものを手に入れることができました。
どんな治療を選んで続けるにも体力は絶対に必要ですし、食べ物でだけで体力を増やすことはできませんでした。これからも体力をアップ(キープ)する運動を中心に、毎日できることを続けていきます。
2年目以降の記録画像は、こちら↓をご覧ください。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 抗がん剤だけで治療を続け、もし胃がんが進行したら全摘する覚悟はできている。
- これからも体力をアップ(キープ)する運動を中心に、生活習慣を改善し続ける。
- 体調が変化したときは主治医に相談し、原因をはっきりさせて対処する。
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