スキルス胃がん+肝転移【選んだ治療方法】主治医から言われてること

2016年4月、私はスキルス胃がん+肝転移でステージ4の末期がんと診断されました。それから1年半、がんを抗がん剤治療だけで小さくし続けています。

抗がん剤治療だけを選んだ理由、主治医から言われてること、私がしていることです。

  1. スキルス胃がん+肝転移、私が選んだ治療方法
  2. 抗がん剤治療で、主治医から言われていること
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スキルス胃がん+肝転移、私が選んだ治療方法

私の肝転移は、手術できない

肝臓は、全摘出すると生きていけない臓器

2016年4月(がんを告知された直後
転移性肝がんCT画像2016年4月
※ 単純CT

私の肝転移(転移性肝がん)は多発です。がんと診断された2016年4月の時点で、すでに肝臓全体に進行。肝臓は全摘すると生きていけない臓器で、全摘できるスキルス胃がんよりも深刻な状態でした。

肝臓は唯一再生する臓器で、ある程度残して手術することもできます。でも肝臓全体に多発した場合、残せる部分を特定するのがむずかしく、基本的に手術はできないと主治医から言われています。

余命、半年。 2016年4月、このとき私に残された人生の時間でした。病名は、ステージ4(末期)の進行性胃がん。4型に分類される悪性度の高いスキスル胃がんで...

私が選んだ治療方法

延命ではなく、寛解を目指す

肝転移のほうが深刻なこと、手術ができないことを主治医からよく聞き、私は抗がん剤治療(標準治療)を選びました。

スキルス胃がんは摘出できる段階でしたが、胃摘は体に負担をかけ体力が落ちます。抗がん剤治療をして、胃がんの進行も止まれば肝臓がんに集中する。止まらなければ胃摘をする。私はこれに合意しました。

かんかい【寛解/緩解】
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。
引用 goo国語辞書
  • 寛解(手術、初期のがん)
  • 延命(抗がん剤、放射線)
  • 緩和(痛みのケアなど)

がんの治療方法には3つの考え方があり、それぞれリンクしています。抗がん剤は延命の意味合いが強いですが、私と主治医は寛解を目指しています。

私は胃摘をせず、抗がん剤だけでスキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)の治療を2年間続けています。 スキルス胃がんは、内視鏡・胃カメラで定期的に検査をしてい...

現在投与している抗がん剤

パクリタキセル(タキソール)+ラムシルマブ(サイラムザ)
記事を公開した2017.10下旬のCT検査の結果、抗がん剤をTS-1に変更しています
2018.04のCT検査の結果、パクリタキセル(タキソール)+ラムシルマブ(サイラムザ)に変更
2016年4月、スキルス胃がん+転移性肝がん(肝転移)、ステージ4の末期がんと診断されました。それから2年後の転移性肝がんを比較したCT画像です。 告...

現在17+αクールで継続中です。

パクリタキセル(タキソール) ラムシルマブ(サイラムザ) 進行胃がん4型(スキルス)、転移性肝がん(多発)の私が、1年以上投与し続けている抗がん...

抗がん剤治療で、主治医から言われていること

期待できる抗がん剤は少ない

効果が期待できる抗がん剤は、2ndラインまで
  • 1stライン
  • 2ndライン
  • 3rdライン
    ……

手術不可能ながんに対し、効果が期待できる抗がん剤には順番があります。治療をはじめるとき、主治医から「平八郎さんの場合、2ndラインまでしか期待できない」とはっきり言われています。

そして現在、私が投与している抗がん剤「パクリタキセル+サイラムザ」は2ndラインです。

ちなみに1stラインは、TS1+プラチナ系(シスプラチン、オキサリプラチンなど)の抗がん剤です。

抗がん剤治療は、長期戦になる

最低でも2~3年闘病できる体力が必要

2017年8月(1年4か月後
転移性肝がんCT画像2017年8月その1
※ 造影剤を使ったダイナミックCT

抗がん剤治療は、必ず副作用が蓄積されます。その副作用は変化していくので、軽い運動をして体力を維持しないと闘病生活を続けることはむずかしいと私は判断しました。

そして運動は、体力の維持以外にもたくさんの効果を体感することができました。

スキルス胃がん、ステージ4。私が1年半以上続けている抗がん剤は、「パクリタキセル+サイラムザ」です。(現在、17クール目) 副作用の倦怠感・だるさは今も感...
がんの治療をはじめたころ、私は生活習慣を改善してがんを消そう!治そう!と思って毎日取り組んでいました。それから1年、生活習慣の改善には もっと大切な考え方...

治療スケジュールを遅らせない

週に1回以上、血液検査をすること
  • 主治医が管理すること
    • 副作用(骨髄抑制)による白血球の減少
      → G-CSF製剤で白血球(好中球)を増やす
  • 私が管理すること
    • 感染症を予防して、体調を崩さない
      → 免疫力の低下を意識、うがい、手洗いなど

白血球の減少、感染症、この2つを確認するため週に1回以上の血液検査をしています。結果が悪いと、抗がん剤治療は延期になります。

1年半投与を続けている抗がん剤は2ndライン。がんは耐性をつけることなく小さくなり続けています。このまま押し切るため、スケジュール通り治療する必要があります。

抗がん剤の副作用で白血球が減少すると、免疫力が下がります。感染症に気をつけながら生活するのに、主治医のアドバイスは欠かせません。 相談しながら一つひとつ実...

私がしていること

読書でメンタルを強くする

運動と並行して力を入れているのが読書です。

私のゴールは寛解ではなく、その後に「がんを予防する生活習慣」をしていることです。そして、治療を続けていく中でひとつ気づいたことがあります。

  • がんが進行したのでは?
  • がんが転移したのでは?

という恐怖・不安をつねに感じることです。寛解できた場合は「再発したのでは?」が増えるのは明らかで、たぶんこの恐怖・不安は一生消えないと思います。

現在、読書から「気持ちを切り替える」という考え方を学び、実践し、なんとか克服することができています。

自分の価値観を再確認し、大切なことから優先順位を整理し、気持ちを切り替え行動することができるようになってきました。そうしないと、つねに恐怖・不安を感じながら生きていくことになります。

末期の胃がんと告知されてから、生活習慣の改善に取り組んでいます。そして失敗しながら、いろんなことを学びました。 客観的に正しい・最善といえる行動をしている...
末期の胃がんと診断されたとき、しばらく悩むだけの日々が続いて「うつ状態」になり、貴重な時間をムダに浪費しました。 私が「うつ状態」から抜け出すことができた...

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 手術できないことを理解し、抗がん剤治療(標準治療)を選んだ。
  2. 抗がん剤治療は長期戦になるため、体力の維持・アップが必要。
  3. 週に1回以上血液検査をし、治療スケジュールを遅らせない。
  4. そのために、免疫力の低下を意識して体調を崩さないようにする。
  5. 読書でメンタルを強くして、気持ちを切り替えれるようにする。

コメント

  1. 児玉 義彦 より:

    平八郎さん

    初めまして、児玉と申します。

    ブログ拝見しました。

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    突然のコメント失礼しました。
    児玉 義彦

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