がんの再発・進行・転移を【心配しない】折れない心に毎日していく本

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末期の胃がんと診断されたとき、私は精神が崩壊しそうになりました。余命半年という限られた時間にはじめた読書は、私の精神をつなぎとめ、いろんなものを手に入れることができました。

そして気がつけば余命は解除され、折れない心に変わっていました。

  1. 読書をはじめて思ったこと
  2. 毎日読んで、折れない心にしていく本
  3. 読書をはじめて、私が手に入れたもの
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読書をはじめて思ったこと

不安・恐怖の克服は、一生続く心の修行

がんになってから、ちょっとしたことで「再発・進行・転移したのでは?」と心配になってざわざわします。不安・恐怖の克服は一生続く心の修行のようなもので、これまで以上にメンタルの強さが必要でした。

ある人はがんと闘い、ある人はがんに抵抗し、ある人はがんを受け入れ、ある人はあきらめていきます。私はがんと闘うことから、受け入れることに変化していきました。そのどちらも、メンタルを強くしないと治療を続けられないと感じました。

結果が出ているのに、手ごたえを感じない

不安になったり気持ちが凹んだとき、なにか支えるものがないと簡単に心が折れました。一年前の私は、本当に弱かったです。

少しずつ折れない心になったのは、サポートをしてくれた人たちと日々の積み重ねでした。励ましてもらい、自分がやろうと決めたことを「よしっ!今日もやった」と繰り返せたお陰です。

その結果、がんは小さくなっていき、言葉にできないほど感謝をしています。でも、心に手ごたえはありませんでした。

社会人になると、誰にも叱ってもらえない

サポートをしてもらうと、なかなか判断できない自分がいることに気づきました。手ごたえを感じなかった原因は、ブレない価値観(=メンタルの強さ)が自分になく、選んでもらっていたからでした。

つまり、甘えて自立ができていませんでした。

これまでの人生を振り返ると、私は師と呼べる人に出会えていません。本を読んで心の師と呼べる人物に叱ってもらい、後悔しない判断を自分でできるようになろう。そう思い本を読むと、一層折れない心になっていきました。

がんの治療には、命を左右するような選択もあります。だからといって何かに頼ったり依存しはじめると、甘えて自立できずに他人の人生を歩きはじめるようになる。そんな気がしています。

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毎日読んで、折れない心にしていく本

自己啓発本を何冊か読んで、わかったこと

あたり前のことが書いてある
  • 知っていることと、できることは違いますよ。
  • あたり前のことが、ちゃんとできていますか?
  • 毎日基本を大切にして生きましょう。

自己啓発本を何冊か読んでみて、あたり前のことができるようになるまで何回も読む本とわかりました。なので、自分の好きな内容、腑に落ちる表現で書かれた本を探すのが大切です。

私は人生の師と出会いたかったので、好きな本も「師」が登場する小説・対話形式の本が多いです(1~4位)。どれもすごいベストセラーですが、とくに好きなのが「世界最強の商人」と「その後の世界最強の商人」です。

※ 「嫌われる勇気」は文庫じゃないけど別格でランクイン

世界最強の商人

世界最強の商人

アメリカで約50年前に出版された、元祖ストーリー・小説タイプの自己啓発書。

この本では、「師」が10巻の「巻物」として登場します。前半には主人公と巻物に関する大切なエピソードがあり、最後にオチもしっかりと描かれています。

  • 巻物の内容
    • 決意
    • 習慣
    • 継続
    • 感情
    • 笑い
    • 目標
    • 行動

最大の特徴は、同じ意味の言葉をいろんな表現で繰り返していること。この中に「ここ、何回読んでもいいなぁ」と心に響く一節がたくさん見つかると評価の高い本です。

その後の世界最強の商人

その後の世界最強の商人

「世界最強の商人」の20年後に執筆された続編。だいたい期待を裏切る続編が多い中「夢をかなえるゾウ(1~3)」と同じく高いクオリティを維持する大満足の一冊。

続編では主人公が「師」となり、人生の集大成を10巻の「巻物」としてまとめます。

  • 巻物の内容
    • 自分
    • 目標
    • 情熱
    • 対立
    • 運命
    • 最善
    • 集中力
    • チャンス
    • 反省
    • 意思

前作の内容を引き継ぎつつ、人生で大切なことを再確認できます。適度な文章量で携帯しやすい文庫サイズ。この2冊はどこからでも読みやすく、空き時間におすすめです。

世界最強の商人・その後の世界最強の商人

読書をはじめて、私が手に入れたもの

私にとって、人生の成功とは

ブレない価値観と判断力を手に入れること

人生は、正解のない問題ばかりです。がんの治療にしても、運動・食事にしても、どれが正解なんて私にはわかりません。

でも、自分の置かれた環境で最善を尽くすことはできると思います。ブレない価値観と判断力があれば、最善を尽くせるのでは?言い換えると、後悔することがどんどん減っていくのでは?と思っています。

読書は、その価値観をたくさん知ることができました。

「いま」に集中する

過去と未来に、囚われすぎないこと

末期の胃がんと診断されたとき、私は変えようのない過去の後悔・まだ起こっていない未来の不安で、頭の中がいっぱいになりました。その結果、大切な毎日をムダに過ごしました。

時間の大切さについては、古くは約2000年前に書かれたセネカの「生の短さについて」でも「いま」を大切にしろ!と書かれています。

反省すること・計画を立てることも大事ですが、過去と未来に囚われすぎると大切な「いま」を失うことになります。つまり、「あの時、ああしていれば…」という後悔の原因になります。

私が手に入れたもの

睡眠時間

「いま」に集中できるようになると、やろうと思ったことを先延ばしにしなくなりました。すると心が少しづつ平穏になり、夜眠れるようになりました。

不眠は私にとって大きなストレスでした。がんの闘病に体力の回復は欠かせません。これが減ったことで、より一層「いま」に集中できるようになりました。

サポートされることが増えた

自立するため、少しずつサポートを減らしていこう。そう思い読書で得た価値観で努力していると、逆にサポートされることが増えていきました。

人は努力している人間を応援したくなります。最初は戸惑いましたが、いまは素直に受け入れ、私の大切な財産ともいえる信頼関係・人間関係になりました。

気持ちを切り替えることができるようになった

がんの告知は、人の精神を崩壊させるインパクトを持っています。

主治医が私の体を診たとき、本当に命の危険を感じて余命半年と診断しました。その半年という限られた時間に読書をして、不安や心配で心が押しつぶされないように気持ちを切り替えることができるようになりました。

がんが「再発・進行・転移したのでは?」と心配になることは、今後もあると思うし消せないと思います。でも、そのほとんどは思い込みや妄想。読書することで気持ちを切り替えることができるようになって、本当によかったと思います。

【まとめ】考えたこと、やったこと

  1. 甘えて依存すると、他人の人生を歩きはじめるような気がした。
  2. 後悔しない判断ができるようになりたいと思い、読書をはじめた。
  3. 自己啓発書には、あたり前のことが書いてあった。
  4. 「知っていること」と「できること」は、ぜんぜん違った。
  5. なので、繰り返し読める自分の好きな内容の本を探すことが大切。
  6. その結果、気持ちを切り替えることができるようになった。
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