私は、20代のころに食中毒で入院したことがあります。そのときの体験・経験を元に「もし、がんの私が食中毒になったら」をまとめたものです。
- 食中毒で入院した私の体験談、症状、原因、対処
- 食中毒の注意点、予防
- もし食中毒になったら注意すること、など
食中毒で入院した私の体験談
食中毒の症状
- 完全に液化したウンチ
- オシッコがほとんど出ない
- 手足のしびれ(末梢神経障害)
この3つが、私の体験した食中毒の症状でした。嘔吐は最初だけで、後はすべて液化ウンチ。ヒドい食当たりとは思いましたが、意識がハッキリしなくなり、手足のしびれが出たところで救急車を呼んで入院となりました。
とくに「オシッコが出ない」のは、脱水症状がはじまっているサインです。こうなったら食当たり程度ではなく、病院で点滴等の処置が必要です。自力で回復するのを待つのは危険だと思います。
私が感じた症状以外に、腹痛、倦怠感、発熱、頭痛、混乱、けいれん、視覚障害など、いろいろあるようです。
食中毒の原因
私の食中毒の原因は、魚の刺身に潜伏していた腸炎ビブリオでした。
参考 腸炎ビブリオ – Wikipedia
ちょうど真夏で、刺身の保存状態がよくなかったようです。食べたときは「ちょっと腐りかけてる」とか「酸っぱい臭いがする」とか、ぜんぜん感じませんでした。
食中毒の対処
- 食中毒と感じたら、嘔吐や下痢はガマンせずに出すこと
食中毒の原因となる「菌」の中には、体内で毒を出すタイプがあると、入院した病院の先生から聞きました。嘔吐や下痢をガマンすると、その毒が体内に蓄積されて症状を悪化させたり、場合によっては危険な状態になることも。
とにかく、嘔吐や下痢はガマンせずに出して救急車を呼ぶ。これが正しい対処方法と教えてもらいました。
食中毒の注意点、予防など
食中毒の注意点
- 二次感染をしないこと
吐しゃ物(ゲロ)には、食中毒の原因となった「菌」がたくさん含まれています。介護をしてくれた家族が、二次感染しないよう十分に注意してください。
食中毒の予防
- キッチンを清潔にする
- 生のもを食べるのを控える
これは、わが家で使っているジョンソンの「アルコール除菌 食卓用」です。100均のスプレーボトルにも詰め替え用を入れ、トイレなど数本用意すると何かと便利です。
現在、抗がん剤での治療を選択している私は、免疫力(白血球の数値)が下がりやすいです。食中毒は年中発生するので、いまは生もの(魚、肉)を控えています。加熱しても死滅しない菌もいるようですが、これで食中毒になったら仕方がないと思っています。
もし、食中毒になったら
- 吐しゃ物を誤って肺に入れない
- かかりつけの病院に電話をする
- 主治医(病院)の指示に従う
私は、食中毒になったらすぐに掛りつけの病院に電話すると決めています。症状を伝え、指示に従って救急車を呼ぶことになると思います。
食中毒で一番怖いのが、肺炎の併発です。嘔吐を途中でガマンすると、肺に入ってしまうことがあるかもしれません。免疫力が落ちているところに、吐しゃ物を肺に入れてしまうと肺炎になることも考えられます。
呼吸は、できる限りゆっくり大きくしようと思っています。救急車が来るまでずっとトイレの中にいるか、何枚か重ねたゴミ袋を用意するなど、いつでも嘔吐ができる体制にするつもりです。
厚生労働省の食中毒に関するページには、予防・原因・対応・対策など詳しい説明があり参考になります。
参考 食中毒|厚生労働省
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 食中毒と感じたら、嘔吐や下痢はガマンせずに出す。
- 介護してくれた家族の二次感染に気をつける。
- アルコール除菌を利用して、キッチン等を清潔にする。
- 食事は加熱調理をし、生もの(魚、肉)を控える。
- 食中毒と感じたら、かかりつけの病院に電話して指示に従う。
- 肺炎の併発を防ぐため、吐しゃ物を肺に入れないように注意する。