スキルス胃がん+肝転移。ステージ4の末期がんで入院し、抗がん剤治療をはじめた1年半前、腫瘍熱を体験しました。
炎症・感染症による発熱も体験し、ぜんぜん違うことがわかりました。そのときに感じたこと・特徴など、当時のメモをまとめたものです。
- 腫瘍熱と炎症・感染症について
- 腫瘍熱と炎症・感染症の違い、特徴など
- それぞれを体験して思ったこと
腫瘍熱と炎症・感染症について
腫瘍熱について
腫瘍熱は、腫瘍(がん)から発生する原因不明の発熱。メカニズムはよくわかっていない、と聞いています。
がんの治療をはじめた1年半前、入院中に体験しました。当時はよく理解していませんでしたが、土俵際まで持っていかれた時期でした。
炎症・感染症の発熱について
炎症・感染症による発熱は、ウイルスや細菌などを排除しようと免疫機能が活発になって起こる発熱、と聞いています。
抗がん剤の副作用(骨髄抑制)で白血球が減少するなど、免疫機能の低下による感染が原因です。
腫瘍熱と炎症・感染症の違い、特徴など
感じた体温の違い、特徴
- 腫瘍熱
- 38度以上あっても意外と平気。看護師さんに言われて「えっ!?そんなに熱あるの?」と驚くこともありました。
- 炎症・感染症
- 37度以上で熱っぽく感じはじめる。動くのがツラくなり、のどに痛みを感じたり口内炎になることが多かったです。
発熱するタイミング
- 腫瘍熱
- 夕方から夜中すぎまで発熱することを繰り返しました。翌朝には、平熱に戻っていることが多かったです。
- 炎症・感染症
- 発熱するタイミングはいろいろで、ずっと熱が高く、2~3日発熱が続くこともありました。
対処法など
- 腫瘍熱
- これといった対処法がなく、寝苦しいときはアイスノンを用意してもらったり、下着を替えたりしていました。
- 炎症・感染症
- 血液検査でCRPも上昇していることが多く、ひどい場合は点滴をし、抗生物質や解熱剤も処方されました。
体調管理が難しい。抗がん剤中は免疫力の低下で簡単に38度オーバーの発熱をする。で、抗生物質の点滴なう。うがい、手洗い、歯磨きが健康管理の第一歩。 pic.twitter.com/1VTCcVCT43
— 平八郎@胃がんでござる (@igan4th_hey86) 2016年7月20日
それぞれを体験して思ったこと
体温測定を毎日する
腫瘍熱と炎症・感染症による発熱を体験し、自分の感覚と現実にはズレがあることがよくわかりました。
体温測定は、体調を「数字」で客観的に管理できます。退院してからも、朝と晩に体温を測定する習慣を続けています。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- 腫瘍熱は原因不明の発熱。基本的に防ぎようがない。
- 炎症・感染症は、うがい・手洗い等で予防できる。
- 体温測定を毎日して、体調を数字でも管理する。
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