どんな治療を選んでも、がんの闘病には絶対に体力が必要と考えています。
抗がん剤で治療を続けて3年が経ち、副作用が少しずつ強くなってきました。その症状に合わせ、ウォーキングから座ってできる運動にシフトさせています。そのとき参考にしている動画です。
- 運動する目的、理由、メリットなど
- 座ってできる運動、3つのおすすめ動画
必ず主治医・リハビリトレーナー・作業療法士さん等に相談してから運動をはじめてください。
運動する目的、理由、メリットなど
私が運動する目的
私が運動・筋トレをするのは、血液を全身に循環させるためです。
- 全身に酸素を届け、二酸化炭素を回収する
- 全身に栄養を届け、老廃物を回収する
- 下半身の筋トレで、第二の心臓を強化する
そうすることでがん以外の部分を健康に保ち、治療を続けられる体力を維持できると考えています。ついでに、ゴースト化した毛細血管が復活したらいいなとも思っています。
座ってできる運動をはじめた理由
抗がん剤には、吐き気のように薬で対処するのがむずかしい副作用があります。症状が強くなると日常生活に支障が出て、たとえ効いていても中止することがあります。
- 末梢神経障害(しびれ)
- 抗がん剤:パクリタキセル、オキサリプラチンなど
とくに手足の指がしびれ、感覚がなくなったり痛みを感じる。悪化すると、ものが持てない、温度がわからない、バランスを崩す・歩けないなど。
- 手足症候群(乾燥)
- 抗がん剤:TS-1など
手のひら・足の裏が乾燥して指紋がなくなり、ツルツルしてくる。悪化すると、皮膚が割れる、水ぶくれができる、赤くはれて炎症になるなど。
この2つは、日常生活の刺激でも少しずつ症状が悪化していきます。この悪化を遅くさせるため、私は足の裏にかかる負担が少ない座ってできる運動を増やすようにしました。
座ってできる運動のメリット
ウォーキングや散歩だと、急に体調が悪くなって家に帰るのがむずかしいこともあります。でも、自宅(病室、デイルーム)でイスに座ってできる運動はその心配がなく、天候も気にぜす体調に合わせて運動できます。
身軽で体を動かしやすく、いつでも休憩(水分補給)でき、車や自転車に注意しなくてもいいなど、運動に集中することもできます。
座ってできる運動、3つのおすすめ動画
みんなでよかトレ
よかトレは、福岡市が介護(寝たきり、ロコモ)を予防するために考案・推奨しているかんたん体操です。
イスを使った簡単な体操(動的ストレッチ+軽い筋トレ)がたくさん紹介されていて、参考にしながら自分に合った運動が見つかると思います。
その他の動画は↓こちら。
高齢者運動
この動画は、豊和グループ(三重県を中心に福祉施設等を運営)が作成している自宅でできる高齢者向けの簡単な運動です。
イスを使った軽い筋トレ体操を中心に、ベッドで寝たままできる体操も紹介されています。自分の筋肉がどれくらい減っているか確認しながらトレーニングしやすい動画です。
その他の動画は↓こちら。
いいあんべぇ体操
いいあんべぇ体操は、秋田市がいつまでも元気な身体で生活するために柔軟性・バランス能力・筋力の向上を提案している体操です。
体操の内容は、秋田大学の研究チームが監修しています。立って・座って・寝てできる運動のバランスがよく、体を動かしたいと思ったとき、状況に合わせてすぐにできる内容です。
その他の動画は↓こちら。
【まとめ】考えたこと、やったこと
- どんな治療を選んでも、がんの闘病には絶対に体力が必要。
- 運動は、血液を全身に循環させ、がん以外の部分を健康に保つため。
- 抗がん剤には、日常生活の刺激でも少しずつ悪化する副作用もある。
- 座ってできる運動・筋トレは、急に体調が悪くなっても対応しやすい。

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